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僕は激怒していた。どうして自分ばかり、と。
クソッタレな世の中だ。目の前の横ドラム式洗濯機がぐるぐる回る。僕も暗示にかけられているのやら、やけに頭が回る。
ちなみに、ここは自宅ではない。彼女なんかの家でもない。コインランドリー。
……早朝の。
そりゃあ、今日だって急遽呼び出された仕事帰りだ。饒舌にもなるだろう。しっかし昼間のシフトである僕が、バイトリーダーでもない僕が、夜勤させられるのは問題でもある。仕方ない、手当つくし。
それにしても、あの婚活の集まりはいやだったな。港区にいそうな連中しかいなかった。場違い感が半端ない。
コインランドリーの残り時間表示が5分になっている。
僕は雪辱を晴らしたい。
仕事探すかな……。
第二新卒として扱ってはほしい。少し歳を重ね過ぎたのかもしれないが。
本当なら子供の頃は医者にでもなりたくてがんばっていたのに報われねえなあ。
……あーあ、こんなことばっかりだよ。
洗濯機の残りが一分に変わる。
僕も変わるかな、と頭の中で切り替えた瞬間に洗濯が終わる。
終わる。続くかどうかなら僕も知らない。これは随筆ではない。
シャツとズボンはしわだらけだ。
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