第3話親方

32歳で2児のママである彼女は、僕とモナリザが飲む日はほぼ参加する。

お金が無い事を知っているので、先輩である僕やモナリザで割り勘にしてあげる。

親方はモナリザの友達だ。

言っちゃ悪いが、体格が良いので親方と呼ばれている。

親方は、いつも腰が低くて、先輩には丁寧語を使う。

お酒は飲めない。

だから、焼き鳥屋でファーストドリンクを注文する時、いきなりアイスコーヒーをお願いして笑った事がある。

他にも飲むものがあろうに、焼き鳥のタレとアイスコーヒー。


親方の旦那は、もう60の半ば。

よくそんな年の差婚をしたものだと、言ったが離婚していて、今は彼氏がいるが日曜日は必ず子供の面倒を見に行く。

何かね、今はすぐに離婚しちゃうから結婚も考えモノだよね。


親方はカラオケで浜崎あゆみの曲ばかり歌う。

だが、上手い。

酒は飲めなくても、良い後輩でややもすれば無機質な僕の人生に彩りを付けてくれる。僕らは、年に4回位しか会わない。

だが、豆にLINEでグループトークしている。

面白い後輩だから、僕らは飲みに連れて行くのだ。

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