明けない夜の光

夜に生きる星

勝ち取ったひだまりは

私には少し息苦しくて

自分をまた嫌いになる

そんな日々の繰り返し

頑張ろうとすればするほど

期待に答えられなくて

自分をまた嫌いになる

そんな日々の繰り返し

声にならない想いは

闇夜にそっと隠して

得意の笑みをまたつくる

そんな日々の繰り返し

心は静かに壊れゆく

水たまりに遮断器の赤が光る

ユートピアへの入り口へ

震える手を伸ばした

夢か幻か

歪む視界の先に

努力を重ねたあの日の自分

彼女は微笑み

「綺麗だよ」と呟く

虚像は静かに消えゆく

水たまりにかすかな星の白が光る

虚無（げんじつ）の世界で一人

震えながら息をする

明けない夜を歩む

砕けた心のかけらは

いつか空で光ると信じて

そんな日々を繰り返す

〜・〜・〜・〜

「私」は、周りから見ればいつも笑顔で努力家ないい子ちゃん。けれど本当は、他人に迷惑かけることを恐れて「助けて」と言えない弱い女の子。

夜を震えながら生きる姿に、きっと救われる人はいる。