明けない夜の光
紫雨
敗北者(お題「肌」)
人生の敗北者
生まれた瞬間から嫌われた
産声を上げる前に
聞こえた母の罵詈雑言
ふれた肌は温かくとも
涙は凍りゆく
闇夜に逃げ惑う敗北者
助けを求める度に騙された
悲鳴さえも消えた世界で
人々が牙を剥く
タトゥーで汚れた肌は
唯一のお守りとなる
決めつけられた敗北者
心の内で愛を歌う
奪われた命を追い求め
手のひらに残るぬくもりは
忘れても消えぬ証となる
〜・〜・〜・〜
母のぬくもりが安心できるものとは限らない。
みんなが顔をしかめるタトゥーは大切なお守り。
価値観なんて人それぞれ。
解釈も人それぞれ。
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