悪夢巡る 巡る輪廻 神の手は超えれるか

第1話

砂埃、土煙が世界を支配していた

火薬のニオイ、血のニオイ…

命あるモノがいない

建物さえも激しくカタチを変え

スゴクアツイ

いきをするたび胸が焦げていくようだ

ダレカ

ダレカ　イナイ　ノカ…

ぼんやりしていた視界が定まる

何処だ！

ここは？

先ほどまで、友人たちと語りあって…

友人？また見たのか

またあの夢を

さあ、狩りを続けよう

最後のひとりまで

狩らなければ…

ああ　でも　休みたい

あの　不思議な夢を　もういちど

ああ　疲れた　もう　たくさんだ

膝をおり、地に尻を落とす

静かに目を閉じれば　ほら

再び繰り返す懐かしいモノたちの物語

柔らかい風に目がさめる

先ほどの世界と違う騒々しい世界

車や人が行きかう

命の躍動にむせかえる

アレは夢？コチラが夢？

目を閉じるたびにかわる世界

愛するもの　まだ見ぬ　我が子へ

未来への希望をつげ

来世での再会をと　願う

ソレは到底許されぬ　叶わぬ世界

目を閉じる　世界がかわる

荒れ狂う　厄災に

なすすべもなく

暗き穴の中　永遠（とわ）に

閉じ込められ

異形と化す人々

目を閉じる

世界がかわる

目を閉じる

世界がかわる

ドレガ　ホントウノ　セカイ？

巡る世界　巡る悪夢

どれもが知ってる世界

どれもが知らない世界

あなたが知っていても

私はあなたを知らない

助けて欲しい

私は喉元に静かに…