第2問 お客様の声カード/スーパーマーケット
第2問 次の文章を読み、問いに答えなさい。
【お客様の声カード】
この度は当店をご利用いただきありがとうございます。
忌憚なくご意見・ご指摘をお書きください。 店長
(男 60代 6月13日):
「買ったものを袋に入れる台の下の、ゴミ箱を見るといつも肉のトレイが捨てられている。中身は無く、トレイとラップだけ。何パックも重ねてあったり、おとく用の大きいのもあったりする。あれは何なんだ。ゴミ箱から肉の汁の臭いがして不ゆ快なので、止めてほしい。」
店長から:
「お客様、申し訳ございません。当店を利用するお客様の中にお肉を買った後、その中身だけをサッカー台備付のポリ袋に詰めて持ち帰ってしまう方がいるのです。当店としましても、止めていただくよう再三お願いをしているのですが止めてくれません。『入り口に繋いである飼い犬にすぐ食わせるからトレイはいらない』と聞いてくれないのです。私どもとしましても我慢の限界でして、対応策を実行しました。しかし、それでもワタナベスズエは止めてくれなかったのです。今日もワタナベスズエは肉を袋に詰めて、恨めし気にこちらを睨んで一人で帰りました。そういうわけですので、申し訳ございません。ただ、ご安心ください。お客様が気にする肉の汁の臭いは、トレイからするのではありません。ゴミ箱の底の方に隠したのが、腐って臭ってきているのです。ご安心ください、ワタナベスズエはまだ気付いていません。」
問 本当のことを書きなさい。
答 ( ゴミ箱に捨てられたトレイは、そのスーパーの商品ではない。そのトレイに詰められていたものも肉ではなかった。それは捨てられてしばらく後にラップを破り、トレイから這い出す。ゴミ箱からするのはその時に身を擦って出た汁の臭いで、一種のシグナルであった。店長もワタナベスズエも本当はとっくに理解しているが、もう逃げられない。 )
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます