1話 Five years ago

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時雨 雅(しぐれ みやび)男 2008/9/5 血液不明

家族は父母と姉と妹がいる。父と姉妹は祖父の家に(中二時)

趣味 アニメ・ラノベ鑑賞 自分でも自覚しているが変な性癖がある

クラスの中では陽寄りの人間だが根は陰より、休日は一日中ソシャゲ、FPS、

する事が生き甲斐 あと幼馴染二人いる

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「…ここはどこだ」

目を覚ましたら見知らぬ家にいた。いやこの家は…昔の俺の家だ。

「雅起きなさい!もう七時半よ!」

リビングから聞こえる母さんの怒鳴り声は壁の薄い三階建てアパートには十分にうるさい声だろう。迷惑だろうな…。

「おはよー」

「え?珍しいわね「「おはよー」」なんて、なにかあった?あ、待って待ってお母さん当てるから」母さんは15秒ぐらい考えるふりをして答えた。

「凪ちゃんといい事あったんでしょ」

「なわけ、何もねぇよババア」と思春期を演じた。

朝ご飯を食べ、トイレに行き、用を足して、洗面所に行き、歯を磨いた。

鏡に映る自分の姿に懐かしさを覚えながら自分の部屋に戻った。

(いやいやいやちょっと待て!ちょっと待て。これ何?鏡を見る限り中学生ぽいけどなにこれ。タイムスリップしたの?待って待ってわからんわからんどうなってんの?神のいたずら?おのれ神め。ありがとうー。こんなラノベみたいな展開あるんかいー、神最高!何考えてんだよ待って待ってまじわからん何マジで?なに

-ブーブッ

どこかでバイブの音がした。

俺の携帯の音か!懐かしいなぁ、俺はいつも枕の近くにおいてるからー、ほらあった。何処のどいつじゃ朝からラインなんて。こっちは忙しいだ!)

少しイラつきながらも携帯の画面を見た。

-7時45分-ツッキー 

ゴメン今日待ち合わせ間に合いそうに無いわー先行ってくれぃ

(けいちゃんか!懐かしいなぁ確か毎朝一緒に登校してたっけ。けいちゃんなら許せちゃう)

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津木 桂樹(つき けいじゅ)男 2008/4/10  A型 

家族は父母と姉 雅の幼馴染の一人 雅の姉と桂樹の姉の幼稚園の卒園式で初めて会った、そこから幼稚園がずっと同じクラス、小学校では四回も同じクラス。言わずもがな親友 趣味は釣り、遠い所に自転車で行き釣って帰って捌く。彼曰く釣りは気ままに出来るから息抜きにちょうどいいらしい でも彼は雅でも言えない事が…

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けいちゃんのラインにスタンプで返し、一度深呼吸をした。

「はぁ~」状況が状況なのでため息が出てしまった。まだ余裕があるし学校に行きがてら状況整理でもしようか…。

学校に行く準備をし、反抗期を装う為に無言で外に出た。見慣れた風景、見慣れた道、石を蹴って当てた車、放課後にたまり場になっていた駄菓子屋、どんな日でも皆に「おはよう」と話しかけてくれるスクールガードのおじさん。雅の脳内に忘れかけて生きてた時の思い出が蘇る。


死んだ時、大した人生を送ってこなかったのかと、後悔した俺へ

そんなことはなかった。忘れていた何もかも。たかが五年間で。


(まぁそんなことはさておいて、大事なのは状況整理だ。さっき携帯で見たら2022年5月9日ゴールデンウィーク明けの学校だ、この時期だと体育祭の練習が始まるころだろうか、確か俺が死んだのは大学の春休み期間。ん~さっぱりわからん、何とか手がかりを探さないと、けいちゃんに言うか…、「実は死んでて未来から来たんだー」信じるか!いやでも親友イベントでワンチャン!ないなきついわ。よくよく考えたら明日には戻っているかもしれん、手がかりは明日からでもいいか)

「いや暑いな。朝やぞなんでこんな熱いんだよ。地球温暖化感じるな」

「なに一人でブツブツ言っての?」

知ってる冷たい声、色んな事を思い出しても、最後に大きすぎるイチピースが足りない。脳にそのイチピースがはまり、自然と涙が込み上げてきた、泣きたくなるのを我慢し、声を出した。

「凪か?本当に凪なのか?」

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梅雨崎 凪(つゆざき なぎ)女 2007/6/18/ AB型

家族は父母と弟が一人 雅の幼馴染 幼稚園年長の時、雅が近所の広い公園で迷子に

なった時に、泣きそうになった雅と一緒に遊んでくれた。それから日曜日に公園でずっと遊んでいた。 趣味 雅と遊ぶ事だが絶賛思春期なので月一に控えている。雅と遊ばない日は勉強し、雅に教える準備をしている。実は雅とは遠い遠い親戚であるが法律上結婚はできる(二人は知らない) 二人の母親は面識があり親戚なことも知っている。  凪は雅のことが…。

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「そうだけどどうしたの?そんなに名前読んで…」

「だってお前行方不明になったんじゃ」

凪は少し考えてからしゃべった。

「何言ってるの?学校の皆にいじられるから、遊ぶの控えようって言った雅だよ?」そうだった、あの時の俺は凪には受験もあるし、距離をとるようにしていた。

「そ、そうだったな、何でもない」

「どうしたの?なにかあった?」

「大丈夫だよ、うん大丈夫」

「凪一緒に学校いかない?」

「まぁいいけど」



6/6  凪と雅付き合う

1/15 凪名門私立高校合格

2/14 凪と雅 初体験(H)



2/15 凪行方不明

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青春エンド    @Hiraiiiiikenn_am

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