自分迷子/哀原勝喜

哀原勝喜

自分の心の中の気持ちを吐き出す。20240224

今、この文章を読んでいるということは、キミは苦しんでいるのだろう。


俺も今、すごく苦しいんだ。


過去にあった出来事を今でもフッと思い出して、ずっと頭から離れてくれなくて、そのせいで、頭痛がする。


心臓が嫌な感じで鼓動が打つんだ。


そして、喉がぎゅっと詰まるような感覚がして、吐き気がするんだ。



ここ一年間は、本当に、嫌な光景が頭から離れなくて、俺の頭の中で嫌な光景が再生されるんだ。


たった一度しか発せられた言葉が、その時から俺の頭の中に記憶して、今でもずっと、その言葉が繰り返し聞こえてくるんだ。



一度しか聞かなかった言葉を記憶してしまうのなんて、嫌な特技だろう。


どうして、勉強の方に活かせなかったのだろうか。



嫌な言葉ばかり忘れたくても記憶したままで。


頭を打って記憶飛んでしまえばいいと何度思ったか数え切れない。



その当時、俺が高校生だった頃も、嫌な言葉が飛び交っていて、嫌な思いなんて、毎日していたし、辛かったし、どうやったらそいつらの息の根を止められるか、どう殺してやるか、ずっと考えてた。


今もだけれど。


夢の中では、いつもそいつらを殺してた。

血だらけのグチャグチャの屍体になっていたわ。


あぁ…、ようやく死んでくれた。


清々しい気持ちで、朝起きて、学校の教室に着くと、そいつらは居たんだ。


なんだ…。

死んでなかったんだ。


俺は、心の中で心底残念に思ったんだ。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る