第24話 脱出前のパーティー②
「ねえ、ネグ、ネグはなにつくるの?」
「私はグラタンと、買ってきたローストビーフを盛り付けするわ。」
「グラタン。いいね、美味しそう。」
「そういうミロワはなにをつくるの?」
「私は生チョコのケーキをつくろうと思ってる…ごはん系はどうしよう…」
「まだあとででも良いんじゃない?とりあえずケーキつくりましょ!!」
「う、うん!!」
そう言って私とネグはケーキとグラタンを作りはじめた。ケーキになるような材料があって良かった。ミーシィ喜んでくれるかな…
そう言っている間にケーキ作りにどんどん時間が流れていった。
「お、ケーキつくってるの?」
話しかけてきたのはガンダ。
「う、うん…生チョコのケーキ…」
「へー!凄いね。絶対美味しいやつじゃん。ミディも喜ぶよ。」
「そうかな…?ガンダとミーシィはなにをつくってるの?」
「俺はカプレーゼとレモンゼリーつくったんだけど、一通りやること終わっちゃってさ。
ミディはピンチョスつくってたよ。」
「そうなの?私もそろそろ一通りやること終わるから、良かったらなにつくるか一緒に考えない?」
「お、いいな。それじゃあさっき買ってきたもの見てみるか。」
「うん。」
私とガンダは冷蔵庫の中を見に来た
冷蔵庫の中には野菜や果物でいっぱいだ。
「もし今日使い切れなかったらガンダのくれた亜空間倉庫みたいなの入れたら大丈夫だからね。」
「うん。…ってあれはなに?」
「あぁ…あれはネグが興味本位で買ってきたサーモンだな。俺はあんまサーモンで料理することないから使い方わからなくてさ。
かと言って買った本人もわかってないし…」
「…あれ使っても良いかな?」
「え、使い方わかるの?いや、全然良いけど…」
「ありがとう、あと、良かったらちょっとガンダも手伝ってくれない?」
「いいけど、何やればいいかわからないよ俺?しかも晩御飯まであとちょっとしか時間ないし…大丈夫?」
「大丈夫。私の言うとおりに動いてほしい。」
そう言ってガンダとミロワはいそいそとなにかを調理し始める。
「みんな料理ができたらしいわね!!
それじゃあ机の上に並べて行きましょう!!」
机の上にどんどん置かれていく料理。
どれも美味しそうで、彩りもよくバランスも良さそうだ。
ピンチョスに、グラタン、カプレーゼ、ローストビーフ…
「あれ、それ使ったの?」
「う、うん使っちゃダメだった…」
「いや、思いつきで買ったものだからどうやって使うんだろうってなっててね!!ミロワったらオシャレなものつくったわね!!」
「あ、ありがとう。ガンダも手伝ってくれたから私1人でつくったわけではないけど…」
「ええーー!?そうなの!?」
「俺なんか盛り付けただけだよ。味付けなんかはほとんどミロワがやったよ。」
「それにしても凄いわねー!!」
そう、私たちがつくったあと1つの料理、それは【サーモンのカルパッチョ】。
この国ではあまり食べれない代物だ。
「それじゃあ、机に並べ終わったからそろそろ食べ始めましょうか!!今日はいっぱい食べるわよ!!」
そうして楽しいパーティーが始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます