第18話 能力

昨日から1日たった日、私はミディの家で

お皿を洗っていた


「ハァ…自分のことは自分でって言っておきながらミーシィの分も私がやってるじゃない」

独り言をブツブツと呟きながらお皿を洗う。


「ミロワ、ちょっと良い?」

そういうと部屋に籠もっていたミディが扉からチラッと顔を出す


「良いけど、なぁに?」

そういうとミデイは私にかけより、私の手首になにかを巻き付けた。


「よし。出来てるね」


「?」

なにをされてるのかわからない。不思議に思った私は「これはなに?」とミディに問いかけた


「これはなに?」


「これは心拍数を測ったりするやつ。もし暴走した機械流星群体に襲われたら戦わないといけないでしょ?」


「え、戦うの?」


「え、逆にどうするの?」

想定してなかった、襲われたときにどうするか。襲われたら死ぬと思っていたから、襲われる前に逃げるか隠れるかのどっちかだと思って


「え、いや…でも私戦える自信ないよ?」


「大丈夫だよ。僕たちがどうにかするから。というかミロワはどういう能力を持ってるの?」


「の、能力?なにそれ…」


「え?能力は能力だよ…ほら…ガンダだったら″トゥルーライ″とかそういう…」


能力?そんなの聞いたことない…というかアレって能力だったの??どうしよう…そんなの私持ってない…

「能力…私持ってない…」

「え、う、嘘でしょ?」 

「本当…」


なんとも言えない空気が数秒間続く…


「えっと…それじゃあ…ミーシィは能力持ってるの…??」

「う、うん…」

「どんな能力?」

「う~ん…話すと長くなるから今度また話すよ。」

「そっ…か…ところで、ミーシィの周りはみんな能力ってやつ持ってるの…?」

「うん。僕の周りはほとんどの人が持ってる。能力って言っても小っさい火を出せたりだけの人とかもいるけどね」

「そうなんだ…」


あぁぁ…気まずい…気まずいよ…

「でもまだ能力の開花時期ではあるだろうから…気にすることないと思うよ、!」


へんな気を遣わせてしまった…申し訳ない

「そうだ…心拍数の話…」


「あぁ…途中だったね!!まず、なんでこれを使おうと思ったところだね。戦うことになったら、もし負傷を負うかもしれない。もし命に関わることだったら心拍数が以上に上がったり、以上に下がったりする。そして心拍数を共有することで相手がどんな状況かを想定し、それに場合にあった行動をとろうってことさ」


「そういうことなんだね…ミーシィは結構先のことまで考えるね」


「それを食材ばかり買ってる人に言われたくないよ」

とツッコまれる。昨日よりかは仲良くなれたかな…と思っていると


「まぁ僕は行くことに反対派なんだけどね」

って言われた…まだ仲良くなるのには時間がかかりそう…


なんとも言えない気持ちになっていると


コンコン


ドアを叩く音がした

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る