大老狙撃弾

修羅院平太

変前夜



 二階の宴は、国許より上ってきた知己をねぎらう酒席へうまく化けたようだった。

 黄色い障子からこぼれる光と、ひとりだけ訛りのきつい胴間声。酔漢らしき大仰な身振りの影を背に走らせ、黒澤忠三郎勝算は余燼の照らす中庭にうつむいていた。

 手に握る紙片は、同志が苦労して伝えてくれた家族の消息である。これから為す大事を想えば、いかに御家のための義挙と言えど、遠地へ身内を遁しておくは当然と言えた。

 黄昏色に沈む手紙には、突然の流寓に老体も窶れ果て、ようやく身を寄せた寺で御仏の教えをただ一筋の頼みとすがる老親の、眼を覆わんばかりの近況が切々と綴られている。見慣れた手蹟でなければ書き手は他人と疑っていたところだ。百石取りの家中としての堂々たる親の背中は、もはや遠い記憶の中にしか残らぬようだった。

 食い入るように見つめたその手紙が、突然の義妹の得度について触れているあたりにさしかかると、もうそれ以上読み進めることは叶わなかった。手は知らず書面を握り潰し、そして闇より落ちる雪は悲報を覆い、拳の熱に触れ、字を判読不能なまでに滲ませてゆく。

 忠三郎は瞳を閉じた。

 そうやって目の前から消え去り、なにもかも嘘になってしまえばいい――

「……忠三郎」

 ――しかし。ひとたび問われてしまったならば、真実を口にせずにはいられなかった。

 眼を閉じたとてぶつかるのはいつも同じ壁である。観念した忠三郎が瞼を上げると、そこには果たして、庭へ下りてくる斎藤監物一徳の姿があった。

 壁を思わせる長身を揺らし、監物は庭石を渡ってくる。酒席を抜けてきたにも関わらず古い黒紋付を紐まできっちり締め、品川宿相模屋と書かれた傘まで差し、雪の中を歩いてくる。その面長な顔にはいつものごとく、巌のごとき無表情が御鎮座ましましている。

 とはいえ、無表情だからといって何も読み取れないわけではなかった。社人の家に生まれた数歳年上のこの男とは子供の頃からの付き合いだった。祀職の家系は血統に厳格で、他の社家からしか嫁も迎えない。濃き血の坩堝を受け継ぐ監物の、社家ゆえの潔癖性も、神へ詞を奉る務め故の無口さも、そして存外に他者を気遣う繊細さも、よく知悉していた。

 足音もなく近づいてきて無言で傘を差しかけるは、これは訊ねているのである。

 面を伏せるまま、忠三郎は握り拳ごと手紙を突き出した。

「……知らせだ。妹が、ゆきが――髪を下ろした、とのな」

 平坦な瞳の奥底、大魚のごとき揺らめきが走るを、確かに忠三郎は見た。

 皆が誉めそやした艶やかな黒髪を全て切り、丸めた頭を白頭巾に包んで、袈裟をまとう義妹は仏前に頭を垂れているのだろうか。髪を揺らして微笑むゆきの、花が綻ぶような面しか思い出せぬ忠三郎には、尼僧となった義妹の姿など想像できるはずもなかった。

 しかしそれでも、監物の唇は真一文字に結ばれたままである。傘に雪の積もる微かな音だけが、さながら薄っぺらい返答や感想のごとく、つらつらと紡がれてゆくばかりだった。

「――なにか言え」

 そう問う資格は己にもある。忠三郎は眼に力を籠め、義弟になる筈だった男を見た。

 忠三郎が襲撃役、監物が斬奸趣意書届役にそれぞれ定められてほどなく。義妹のゆきと監物との仲を取り持つべく、忠三郎は人目を避けた小料理屋の一室に席を設けた。昔から監物もよく出入りする忠三郎の家をあえて避けたのは、それだけ真剣な申し出であると二人に知って欲しかったからである。身内を喪ったゆきが黒澤家へ引き取られた遠い日より、不揃いな三人はなぜか馬が合い、共に親しく過ごしてきた。男達が前髪を落として元服し、ゆきも年頃を迎え、安らかな生活のうちにその日々は大切な思い出へ変わるはずであった。

 だが命運はそれを許さず、各々の処遇は大きく分かたれた。忠三郎には生還の期し難い役目が、監物には苦難を負ってなお生き延びる役目が課され、そしてゆきにはその係累としてもうすぐ、罪科を背負い身を縮める生き方が強いられるはずだった。

 大老襲撃は秘事である。己と監物とを待つ命運について、ゆきに話す事はしなかった。だがゆきは嘘の下手な二人から、永い別れが差し迫る事に気付いてしまったようだった。

江戸表、白昼の往来に白刃をひっさげ、将軍座城の至近で幕府重臣を襲おうというのだ。忠三郎の生還はまずあり得ない。だが監物は襲撃後それが賊徒の蛮行でない事を示すため、しかるべき筋へ趣意書を届け出る役目を担っている。であれば監物は生存する筈だった。先日の密議にて推奨された通り、司直を逃れ潜伏し、再起の刻を伺うことも出来るはずだ。

 忠三郎としてはその潜伏行に、ゆきを添えてやるつもりだった。この企てには実弟の大関和七郎や甥の広岡子之次郎まで参加している。親族は頼れず、そもそも義理の妹まで巻き込む必要はなかった。ゆきにとっても、襲撃犯の義妹として周囲を憚り暮らすよりも、気心の知れた幼馴染と手を取り合っての逃避行の方がずっと幸せであるだろうと考えた。

 なればこそ忠三郎は二人を掻き口説いて、城下外れの料理茶屋までわざわざ呼び出した。家で顔を合わせる間柄の相手に、かしこまった席へ招かれ、妙に構えた表情の二人はもう既にどんな話がもたらされるか想像がついている様子だった。ひと足先に死の運命へ旅立つ忠三郎が、残る二人へせめてもの餞別を送らんと、いつもの仏頂面にせいいっぱいの上機嫌を振り絞り、両者へ婚姻を奨める様子は――まあ、忠三郎自身ですらも無様と感じるような道化ぶりではあった。がしかし、他に遺してやれる事などもう無いのだ。

 いつもより少し眉を顰める無表情で、ひと通りの話を聞き終えた監物は、義妹を娶れとの幼馴染の懇願に是とも非とも答えず席を立った。呼び止める声に振り向きもせず監物が出て行った後には、沈痛な面持ちを伏せるゆきだけが遺された。その痛ましい眼差しは、じっとおのれの義兄に注がれており、傷を憐れむような眼に忠三郎は言葉を失った。

 爾来、三人で話す機は持てていなかった。忠三郎の行末を理解していながら、その末期の願いをどう受け取ったものか、監物はなにも聞かなかったような態度を貫いた。そして監物も忠三郎もそれぞれ水戸を出て江戸へ移ったきり、ゆきとは顔を合わせもしなかった。

 死に赴く幼馴染の懇願をにべもなく撥ねつけた結果が、今や忠三郎の拳の中にあった。男達の行く末を察し、場末の寺に匿われ暮らし、そして拒絶された事にも絶望しただろう義妹はついに、みずから得度の道を選んでしまった。

 卑怯未練と言われようが、大事の前ぞと罵られようが、訊ねておかねばならなかった。

「……敢えて語るまでもなかろう。ゆきがどれほど、一体どれほど、お主を――」

 目の前に聳え立つ無表情の壁に、まるで返答を選ぶような眉間皺が現れたと思った刹那、不意に視界がぐらついて忠三郎は庭にへたり込んだ。酔う程の酒は呑んでいない。

 思わず押さえた顎の疼痛と、目の前の巨躯、腕を振りぬいた姿勢の監物から判断するに、どうも当身をくったらしい。顎をかすめる素早い拳は頭を揺らし、「膝抜き」と呼ばれる技名の通り、赫怒する武家さえたやすく地に沈める。

 顎だけに走る痛みは、感情のまま殴りつけたというより、それ以上の言葉が紡がれるのを防いだようにも思えた。無口な祀職は言葉でかなわぬから手を出すか、と嘲笑しながら拳を固め立ち上がろうとして、忠三郎は底冷えた二つの光に気付いた。

 逆光を負って覆い被さるような影の中、湖のごとき静かな眼光だけが、転倒する同志を見下ろしている。

 凪いだ水面のような硬い瞳は、ゆきの想い人はお前が一番知っていよう、と告げていた。

 持ち上げかけた腰を戻して、忠三郎は固めた拳を腿に落とした。庭石へと胡坐をかく。曲げた背の先にぶら下がるのは不平面だが、これは殴られた顎が腫れるためではない。

(わかっておる。――いや。監物は結局、わかっておらぬのだ)

 義妹のゆきが身内を病で失い、微禄の家より貰われてきたのは年端もいかぬ頃だった。実親の記憶も残らぬうち、百石ながら高禄の家へ貰われたのは幸いであると皆が評した。周囲の大人が口にするそれが、裕福な家の養女になれたから幸せだ、ではなく、養家の家風に馴れ得る齢のうち貰われてよかった、という意味であると幼い忠三郎が知ったのは、真夜中に屋敷の隅で忍び泣く義妹を見つけたときのことだった。しゃくりあげる相手よりどうにか望みを聞き出し、翌朝早く忠三郎はこの出来たばかりの妹を、かつて暮らしていたという五軒長屋まで連れていった。しかしそこにはもう、組内の別の家族が移り住んでおり、微禄らしい父母と幼い娘の三人が、貧しいながら笑いの絶えぬ暮らしを営んでいた。

武士の家で笑い声を立てて打擲されぬことに驚いている忠三郎をよそに、ゆきはじっと、おのれが失った暮らしを遠間より見つめていた。その日以来ゆきが泣く姿は見た事が無い。

ゆきは貰われた先で唯一おのれの望みを訊ねてくれた義兄へと懐いたが、それは『ここで生き延びるには兄のようになるしかない』という悲愴な決意に基づく、ひどく度を越したものでしかなかった。融通の利かぬ兄をまるで鏡に映したがごとく、女だてらに毅然としたゆきの態度はしばしば「可愛げのない強情張り」と罵られ、けして家内の女達より愛される事はなかったが。大きい瞳を凝らしてぐっと堪えるゆきの姿は、捻ね者揃いの黒澤家の男達からはひそかに立派だと賞賛されていた。そして、そのことがさらにゆきと女達との溝を広げる結果にはなったものの、見事ゆきは養家の厳しい躾にも耐え、高禄取りの家中に相応しき容儀を身に付けた娘として、忠三郎ともども無事に成人を迎えたのだった。

 言わば。忠三郎とゆきは精神の双生児というものであって、確かにその結びつきは兄妹を超越するものかも知れないが、しかし監物が誤認するような、道ならぬ男女の交わりなどとは全く質を異にするものでしかないのだ。

 ――監物ならば。そんなゆきでも、幸せにしてくれると思ったのだ。

 庭に配された岩と緑樹を縫うように小流れが走っている。忠三郎はちらと監物を見た。元服前より仲間うちでの綽名もそのまま「堅物」であった通り、人の情を解さぬかと思うほどこの男は感情の機微に疎かった。しかしその木石の底流には、惰弱で女々しい心の移ろいを嫌う剛毅さと、そして、それでもなお人を思いやらずにいられぬ優しさが滲み出ていることは、長い付き合いの中で忠三郎もゆきもよく理解していた。

 ゆきは年頃を過ぎても縁談を断り続けた。断るたび、家内での軋轢はさらに酷くなった。ゆきは生き延びるため義兄を模倣した。二人で固く結びついたまま、互いにどこにも行けぬまま、このまま不幸になるのを座視するしかないのだと理解した頃、例の密勅が届いて、忠三郎はすべてを忘れるように勤王派の活動へとのめり込んでいった。

 血も繋がらぬのによく似通った兄妹のふたつ歪んだ合わせ貝を、一番間近で見ていたのは監物のはずだった。あの感情の感じられぬ瞳で、二人のいびつさも柳に風と受け流し、そうして友として傍に居続けた。監物とて二人を理解し得る程度には歪んでいたはずだ。

 旧知の友から存外に浅い理解しか向けられていなかった。その事実への憤りと悲しみは胸を容赦なく貫くが、しかし痛みに堪える顔をしているのはなぜか、加害者の方だった。

「――役目に集中しろ」

 短い返答ののち、ぎり、と握りしめたままの拳が鳴る。忠三郎よりもずっと腕の立つこの男は、同志らの中でも屈指の腕前、落ち着いた性格、そして年長者である事を理由に、襲撃の見届け役および斬奸趣意書の提出役を任されていた。そう決まった折、監物自身は黙ってこの大役を拝命していたが、当人としてはたまったものではあるまい、と忠三郎は見ていた。彦根と水戸。大老と御三家。譜代と御一門。枢要と外様。佐幕と勤王。この襲撃計画はすでにさまざまな対立構造を内包し複雑化していたが、単純に、腕が立ち度胸が据わるがゆえ逆に刃を振るう役より遠ざけられるという矛盾は、おのが手で順逆を糺し正道を示したいと計画参加した監物からすれば、到底受け入れられぬ配役であるはずだった。

 そこを堪えて、大老討取りという目的の為、ただ己に課された役を果たそうとしている。決行前夜、いまさら家族の去就に心を揺らす同志を殴りつけるのは当然かも知れなかった。

 たったいま人を殴りつけたばかりの拳が眼前へ差し出され、人を助け起こす手に変わる。腹いせにその手を必要以上の力で掴み立ち上がるものの、長躯は小ゆるぎもしない。

「――油紙を出せ」

 傘の内に身を寄せた監物がそう告げ、忠三郎は懐よりひどくかさばる包みを取り出した。油の臭いも真新しきその袋は、真鍮のずしりとした重みを掌へ伝えてくる。

 明日の襲撃に備え同志らに配られた、最新型の連発式短銃である。これは複製品であるが、舶来の献上品より水戸へ渡った現物には「colts」の文字が刻印されていたという。

 得物をおさめた油紙袋を、捧げ持つように重ねる忠三郎の両掌に、ばらばらと重く冷たい何かが降り注いだ。傘を透過するぼやけた光の下へ目を凝らせば、掌に落とされたのは七発の弾丸である。

 監物は武具の管理も任されていた。これは明日使用する弾薬の支給であろう。

 幾度となく繰り返した訓練が、忠三郎に表情を取り戻させた。寄せた傘の下、手早く包みを開くと銃把をつかみ撃鉄を起こし空の回転弾倉を検め、弾丸と銃身を濡れぬよう厳重に包み直す。この銃の装填には時間がかかるため、冷暗所で改めて慎重に行う。最新型の連発銃とは言え、短い射程の内側で悠長に再装填できるほど便利な銃ではなかった。弾丸をすべて撃ち切った後はやはり、これまでずっと修練を積んできた武士の魂の出番となる。

「? おい――」

 短銃の装弾数は六。手渡された弾丸は一発多い。その間違いを指摘しかけた忠三郎は、監物のごく静かな表情を見、言葉を引っ込めた。わざわざ野暮を口にするまでもない。

 男は連れて行けと言っている。七発目の弾丸は、襲撃に参加できない監物自身だ。

 油紙越しに幾つもの弾丸の手触りをたしかめ、ふと忠三郎は訊ねた。

「これなる弾丸どもは。果たして――どう成るのであろうな」

「どう成る、とは?」

「行末よ。……弾丸の」

 雪降る庭にまっすぐ傘をさし、巌のような口許はしばし閉ざされたままでいた。

 遠い宴の声を聴きながら、包みをなでる忠三郎を見て、訥々と答え始める。

「――あるものは、濠傍へ転がるだろう。またあるものは、濠へ落ち水底に沈むだろう。そしてあるいは――上様の御座所の白壁へ、けして消えぬ弾痕を穿つ……やもしれぬ」

 たかが鉄片の行末を訊ねる理由は、もう監物にも伝わっている。

 長年の鎖国をやぶり外つ国との修好をひとり定めた幕府中枢に対し。矯正の密勅を賜った御三家家中として、そして隠居へ追い込まれた先君の忠臣として、これより同志らは存分に弾けねばならぬ。

 めずらしく、監物の眉がまるで諧謔でも言うように、片方だけはね上がった。

「そして――大変に、運のよいものは。あるいは、あの掃部めの臓腑へ食い込んだまま。豪奢な大老の葬礼をもって、ともに送られるのやも知れぬな」

 どこを見るとも知れぬ瞳の下、口端には珍しくも笑みが刻まれている。

 井伊掃部とともに彦根の土になるなどぞっとせぬ。忠三郎は肩をすくめたが、この堅物の珍しい冗談にもう少しつきあってやることにする。

「しかし。彦根の臓腑めがけて撃ち込むと言えど……行列の駕籠脇と言えば家中の精鋭。相当の腕利きだろう。よもや――弾丸を刀で防がれたりなど、するまいな?」

 その軽口に逆に、さもめずらしい冗談を聞いたかのごとく両眉を上げると、監物はくるりと踵を返した。

「……いかな剣の達人と言えど。刃と弾丸がかち合う、など――」

黒紋付の広い背が、まるで闇夜の断崖のように視界を覆う。

「――それこそ。某がゆき殿を娶るぐらい、あり得ぬ話であろう」

 背を向ける監物の表情はわからなかった。声はごく平板で、大事に臨み瑣末事の一切を切り捨てるようにも聞こえた。それで答えたつもりなのだな、と心中にて問いかけながら、忠三郎は結局口を噤んだまま、何も言うことはしなかった。

「……夜明けまでには、致仕願いを書いておけ」

 未練の糸をさぐるように、後姿はそう告げた。御家に迷惑がかからぬよう、それぞれの致仕願いを藩邸へ届けるもまた、監物の重要な役目のひとつである。

「――それと。呑まぬならせめて、酒を服へ掛けるぐらいはしておけ」

 一体何を言っているのか、と瞬きを返す忠三郎に、背を向けるままの監物はおのが面の中心あたりを指さした。

「――気取られるぞ」

 くん、と一度鼻を鳴らし、黒い背中は立ち去ってゆく。

 忠三郎は闇空をみあげる。粉雪舞う澄んだ夜気の中、紛れもなき火薬の香が漂っていた。


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