第6通 真夏の郵便屋さん 自転車編。
みなさんは真夏の配達では体感温度は何度あると思いますか?
実際測ったことはありませんが40度は超えてるのは間違いありません。
近年では気温が38度を超えることも当たり前のようになり、焼けたアスファルトからの照り返しの温度も半端ではありません。
8耐ライダーは2人〜3人で8時間走りますが、郵便屋さんは1時間の休憩(ピットイン?)はありますが、1人で完走しなければなりません。しかも毎日。
熱中症で倒れる職員も珍しくありません。
夏は本当に地獄です。
さて、自転車での郵便屋さんを始めたこの頃の私はどうだったでしょうか?
相変わらず炎天下で自転車を漕いでます。汗だくで。そりゃもう滝の様な汗で。
私の夏のスタイルはTシャツに、その当時に流行った砂漠やジャングルでも探検する様なサイドにポケットが着いたちょっとダボついたカーキー色の半ズボン。それにタオルを首に巻いてスニーカーでフラフラになりながらひたすら自転車を漕いで配達します。
1990年頃では最高気温も36度を超える日はほとんどありません。ですが日差しは強烈なので帽子を被ろうと思い立ちました。
普通に野球帽タイプを被ろうかと思いましたが真っ先に頭に浮かんだのは、釣りキチ三平!!今の人ならワンピースでしょうか?
そう夏と言えば麦わら帽だろ!?と麦わら帽子を被って自転車で配達する郵便屋さんがここに誕生するわけです。
ただでさえ年末年始以外で自転車で配達するアルバイトが珍しいのに麦わら帽子で配達してるので私の配達地域ではちょっとした有名人になりました。
麦わらのお兄ちゃんと。
その当時、私が勤めてるA郵便局には3人の自転車配達員がいまして、1人は職員の方、もう1人は私と同じアルバイトの方なんですが、その方は体系がお相撲さんの様な体型の方でその方もA郵便局界隈ではちょっとした有名人。そこに麦わらの郵便屋さんが現れてちょっとしたカオス状態でした。
麦わら帽のまま配達先のパン屋さんで郵便を渡してパンを買ってくもんだからお店の方もすぐに顔を覚えてくれて話しかけてくれたり売れ残りのパンをサービスしてくれたり、別のお客さんではお茶やジュースをくれたりと顔を売るには良かったように思えます。
まあ、郵便局内ではまた変なヤツが1人現れたなと思われていたようですが。
そうやって自転車配達も慣れてきた青年にやがて転機が訪れようとします。
では、今回はここまでで。
ご愛読ありがとうごさいました。
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