六章 六点リーダー

〔後の先:仮説〕

佐々木、大村昌村、大村菊太郎の順番で死体が発見された。別府は距離的に、菊太郎が二番目に殺されたと考えた。

〔間四件の一:観察文〕

菊太郎の死体はふかく傷ついていたが、犯人の手によるものではなく、離れ座敷が崩れたときに負った傷のようだった。直接的な死因は絞殺だった。

〔間四件の二:状況文〕

老女中の千代を呼んだ。別府は菊太郎を殺害する動機がある者をきいた。炊馬経子と作間政信が菊太郎と問題を起こしていたことを知る。

〔間四件の三:状況文〕

いままでの調査から作間家の者が犯人だとわかった。部下の九兵衛がやってくる。瑞木以外の容疑者三人のアリバイを話しはじめる。

〔間四件の四:目的文〕

上野左衛門、作間政信、炊馬経子、三人に犯行は不可能だった。別府は容疑者たちのアリバイを崩すために、本人から証言をきくことにきめる。

〔先の後:疑問〕

蛇崩町では、連続殺人事件のほかにも、多くの謎がのこされていた。水騒動以前に発見されていた、変死体はなんだったのか。どうかかわっているのか。現時点では、まだ解明されていなかった。

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