神託の奏者/sun-333333

◆作品URL

https://kakuyomu.jp/works/16817330669567355289


◆レビュー

「月の女神を救う旅が始まる」


主人公が月の女神のために魔王を倒すというお話です。

内容的にはオーソドックスなファンタジー展開かなと思うのですが、一番に気になるのは月の女神も魔王も名前が最初から明らかにされていない点にあります。

名前と言うのは意外と重要で、それを伝えているか伝えていないかで、相手が信用を得ようとしているのか、そうでないかという印象付けが変わります。

相手が子供だからと言うのはあるのかもしれませんが、うがった見方をすると読者的には女神の信用度が低くなるかなと思います。


また、描写の中にも不自然に感じるところがあり、例えば「私は、パンパンなキャリーケース三個を引きずりながら」とありますが、普通に読者がイメージしながら呼んでいるとしたら、「どうやって?」と思います。


実際にキャリーケースを使ったことがあるのであればわかるかと思いますが、大人ですら2個同時でも結構大変ですし、手が2本しかありませんから、3個を引きずるのは実質不可能だと思います。

なので、もし、その描写をするのであれば、どうやって実現したかを具体的に描写する必要があります。


設定なども、不自然な表現を伴う部分があるため、プロットとまではいかないまでも、ある程度の設定についてはメモを残しておいた方が良いのではと感じました。

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