すれ違った僕らは幻想の中/ザラニン
◆作品URL
https://kakuyomu.jp/works/16817330664037481584
◆レビュー
「超能力と魔術が交錯するときドラマが生まれる」
超能力を持った主人公と、魔術を使うヒロインが、それぞれの目的のために、街にはびこる化物と戦う話です。
かなりダーク寄りな話な上に、情景描写もグロい感じなので、基本的に主人公もヒロインもチート級に強いのですが、すっきり感はあまりないように感じました。
そういう意味ではダークファンタジーの王道というところでしょうか。
作品としての完成度は高いと思うのですが、鬱々として話が進むため、かなり人を選ぶように感じます。
WEB小説の引きとして見たときに、主人公側のプロローグの中に、超能力を抑えるような描写、ヒロイン側のプロローグの中に魔術を習得するまでの描写が入ると、その先への期待感を持たせることができるかなと。
そのうえで、本編でも回想として、これまでの経緯の描写があると良いかと思いました。
プロローグと重複しますが、「超能力を手に入れたが使わないようにしている」「復讐のために魔術を手に入れる」といった部分は重要な部分かと思いますので、軽く触れるだけであれば、くどいようには感じないかなと思います。
ただ、全体的には文章もまとまっているし、ストーリーのメリハリもありジャンル的に合わないという方以外は面白いと感じられるのではないかなと思います。
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