次元戦隊 パラレンジャー/風雲 楽乃信
◆作品URL
https://kakuyomu.jp/works/16817330661560725738
◆レビュー
「奴らめ、あんなモノを隠していたのか! なんて大きいの……!」
主人公であるレンが変身ヒーローになって、地球を侵略する帝国とたたかうという、よくある感じの戦隊モノのお話です。
といいつつも、コメディ要素の比率が高く、一般的な戦隊モノよりは受け入れやすいストーリーなのではないかと思われます。
その一方で、主人公の本気度が通常の2倍(変身アイテム2つ分)なのに、一回失敗しただけで気落ちして諦めたり、自分で正義を貫けなくて不良になったと言ったりと、本気度が高いという割には、行動が伴ってないような印象を受けました。
確かに、過去に傷があって挫折した経験があるのかもしれませんが、一回試してダメだったから諦める、というのは、読者の視点から見ると、「大して努力もしないで、タナボタ(与えられた変身アイテム)でヒーローになれると思っている」という風に見えてしまうので、読者からの共感が得られにくくなるように思います。
さらには、過去の話を出すことで、「過去のことに囚われてウジウジしているやつ」みたいな印象も与える可能性が高いですので、読者にとってはひどい場合は嫌悪される可能性もあるかと思います。
底辺からの成り上がりみたいに、落として上げるという展開もあるにはありますが、この展開にするには、「主人公は実は有能、かつ落ちても努力しようとする」という主人公の条件と「落とすときのヘイトの受け口がある」という対象の条件が必要になるのですが、この話では、それがないために主人公にヘイトが集まってしまうのかなと感じました。
その後で努力をする描写はあるのですが、ファストインプレッション効果で悪い印象が拭いきれませんでした。
とはいえ、話の展開自体は主人公の性格などを除けば展開も早く読みやすいので、主人公が読者の共感を得られるキャラクターに寄せれば、読まれるかなとは感じました。
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