第36話 運がいい その二
私たちは女子の仲良しグループだ。
ある日、リーダータイプのアカネが言った。
「私、フラ習いたいんだけど、みんなもやらない?」
それで、都合が悪い一人を除く全員で、習うことにしたのだが——。
「聞いてよ。ナオミ、フラをフラフープのことだと思ってたんだって」
「うわ。ナオミのおとぼけ出ちゃったね」
「だって……ハヅキもそう思ってたんじゃない? 黙ってるけど」
「いやいや、一緒にしないで。私もおっちょこちょいだけど、ダンスだってわかったよ」
そう私は返した。嘘は言っていない。
ただ、フラメンコかとは思ったけれど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます