第3話 聖女による授乳プレイ!
「ここは?どこだ?」
目を覚ますと、女の人の腕の中にいた。
(俺?転生したの?)
「あー」
声は出るけど喋れない。
フレアハート。
髪の色は黒だけど、顔立ちは日本っぽくない。
白人っぽい感じだなぁ。
金髪碧眼の美人さんだ。
でも、何か違和感あるよな……。
「あらあら、お腹すいたのかしら?」
違うんだけど、まあいいか。
「ばぶばぶ」
「おっぱいあげまちゅね」
そう言って胸に吸い付かせようとする。
いや待て! ちょっと待ってくれ!
さすがにそれは恥ずかしいわ!
俺は必死になって抵抗する。
「だあ!だあ!」
「あらあら、どうしたの?お腹がすいてないの?」
お腹がすいていないわけじゃないんだよ。
ただ恥ずかしいからやめて欲しいだけだ! しかし俺の主張は届かなかった。
いや、マジでやめてくれない!? 結局されるがままにされてしまった……。
ああ、情けねえ……。
(でも、何だろう……?)
すごく落ち着くな……。
なんでだろう……?
そんなことを考えているうちに、俺は眠りについてしまった……。
「名前は何にしようかしら?」
父親らしき人のの声がする。
「そうだな。セリスなんてどうだ」
「まぁ、素敵」
セリス?
これって?
『RE:ゼロ・ブレード・アーティスト・オンライン』において、
聖女を殺す黒幕の名前だ……。
フレアハートを殺したのは、この息子のセリスで間違いないはずだ。
「なぁに?」
──!?
なぜだ!?
俺がそのセリスになっているだと?
(これは夢か……?)
そんな俺の思いとは関係なく、状況は進行していく。
「どうしたセリス?」
父親らしき人が聞いてくる。
(あ……そうか……今の俺は赤ん坊だからな……)
呼び方が分からず困ってるんだな? 俺は素直に答えた。
「ぱーぱ」
これでいいのか?
「パパか。上手に呼べるな」
そう答えると、俺は父親に抱きかかえられた。
「よしよし、いい子だぞセリス」
そう言って頭を撫でてくる。
(なるほどな……)
つまり俺は、あの聖女フレアハートを自らの手で殺してしまったのか……。
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