宇宙生物を捕獲、狩猟し、それを販売する仕事「宇宙ハンター」。
そんな仕事に就いている主人公・国生隆一は、なんと阿比須龍拳という暗殺拳の使い手です。その技の数々を使い、危険な宇宙生物と素手で渡り合うのです!
宇宙時代に拳法を駆使する面白さに加え、主人公がその仕事をしつつお金を貯める明確な理由があるのがよいです。それは、たった一人残された家族である妹の面倒を見、そして彼女の病を治すこと。兄として頑張らねば、という気概は、見ていて応援したくなります。
共に宇宙船で仕事に就いている相棒・鳥羽茉莉の性格も好ましく、相棒として有能という点も推せるところです。
様々な宇宙生物が登場するのですが、特徴や攻撃手段もそれぞれ違って興味深いです。丁寧に捕獲、狩猟対象の生物が描かれていますので、実際には絶対に出会いたくない生物たちが多いのですが、安全な場所から危険生物を眺める楽しみといいますか…目の前で動く宇宙生物を想像するのは楽しいですよ!
それに、宇宙世紀が始まってから出来た宗教もあり、国もあります。
地球目線だけで見る者、宇宙全体を見ている者など、立場や考え方の異なる者たちが出会い、話し、思考する点も面白いところです。
ぜひ、宇宙生物を狩猟する様子に興奮し、勃発する武芸者との戦いにハラハラしてみてください!