野良猫ちゃんに日本語が通じた話
山川陽実子
第1話
私は猫を飼っていません。ちなみに飼ったこともありません。が、我が家の庭にはたまに野良猫ちゃんがやってきます。
野良猫ちゃんと私はほぼふれあうことはありませんでした。野良猫ちゃんは我が家で日向ぼっこをし、私は猫ちゃんを「猫ちゃんだー」と眺めているだけだからです。
そんなある日のこと。私は猫ちゃんとの会話に成功しました。
私が勝手口の上げ下げ窓を開けた時のことです。
「うわあっ!」
勝手口の足元に何かいました。そう、勝手口では野良猫ちゃんが寛いでいたのです。
野良猫ちゃんはびくりと立ち上がり、目を大きく見開き口を開けました。かなり驚かせてしまったようでした。そのまま数秒、私たちは見つめあいました。
「ごめんねえ、ごめんねえ。こわくないよ。そこにいていいよ」
私はそう言いました。するとどうでしょう。野良猫ちゃんはまた勝手口の足元で寛ぎ始めたのです。
先程も述べたとおり、私と野良猫ちゃんの間にはそれまで交流はありませんでした。意思疎通ができるような親しい関係ではありません。それなのに野良猫ちゃんには私の言葉が通じたのです。
私は「野良猫ちゃんは普通に日本語わかるんじゃね?」と思いました。
ということで、猫ちゃんはすごいなあと思った出来事でした。オチは特にありません。
猫ちゃんはかわいいですね!
野良猫ちゃんに日本語が通じた話 山川陽実子 @kamesanpo
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