寂しげな夜に
なんとなくひとりが染みる夜に。そっと固くなる胸の奥に。ああ、わたしは寂しいのか、と気づく。気づいたとて、友人に連絡を取るにはあまりに遅い時間で。きゅうと胸の辺りを握り締めて圧迫処置。意味なんてない。
そんなことをしていたら君からひとつのメッセージ。寝ているかの確認がひっそりと。寝ていないと返せば、少し話をしようとのお誘い。嬉しくて、固くなった胸の奥がゆるくほどけていく感覚がした。
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