鈍色の夜明け
ふと目が覚めた。目を開くと、カーテンの薄い隙間から鈍色の夜明けが見えた。どうやら今日の空はいまいちご機嫌がよろしくないらしい。そんなことを考えながら目を瞑り直せば、背後で寝息を感知。もぞもぞと振り返ると、すよすよと心地よさそうに寝ている愛しいひと。その寝顔が少し間抜けで笑ってしまう。今、空が鈍色でよかったと思った。眩しすぎる朝日は、あなたの眠りを妨げてしまうだろうから。
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