温かすぎるはちみつ
今日はおかしい。
些細なことで苛立つし、どうしてだか悲観的になる。気持ちのコントロールがつかなくて、自分で自分がわからなくなる。深い思考の海に囚われていたら、眉間、とひと言、恐らく寄っていたのだろう皺を遠慮なく伸ばされた。
「温かい豆乳入れてくる。はちみつたっぷりのやつ」
向けられた背中がまるでぽかぽかしていて、心が勝手に温まっていくような気配がした。
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