0時
先に布団に潜り込んでいる彼の隣に身を滑らせる。この時期まだ夜は寒い。わたしの冷えた足先を彼の足にぴとりとくっつければ、彼がつめた、と掠れた声で呟いた。
「いま、なんじ?」
「零時ぴったし」
「んー、はやくねろー」
身じろぎした彼に抱き込まれて、少々乱暴に背中をぽんぽんされた。ふやけた声と言葉が愛おしくて、広い背中にしがみついた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます