もずまのペライチ
弥栄井もずま
1篇〜10篇
寒暖差
近頃、日単位での寒暖差がすごい。身体が追いつかなくて悲鳴を上げているのが聞こえてくる。冷え性の手先はいつでも冷たい。
「寒いんだろ、ほら」
差し伸べられる手のひら。
わたしのそれより少し硬くてしっかりしたそれと彼の顔を何度か見比べる。今日はあんまり寒くないよ、と言ったら不満げな顔でわたしの右手が拐われた。やっぱ冷てぇじゃん。と手の甲を親指で擦られて、何だか泣きたくなった。
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