『脳内補完をするな、文章として出力せよ』
緑野かえる
第1話 キャラクター情報の欠如
これはオリジナル創作を始めて一年未満の私の“お気持ち”文のようなものです。
オリジナルは一年未満ですが二次は二桁年書いて来た私の気付いた事、問題点の中の一つを書き留めてみました。
同じように感じられている方への参考になりましたら嬉しいです。
・・・
普段、オトナの女性向けの長編恋愛小説を趣味で打っている
オリジナルの恋愛小説を書くようになってまだ一年未満のド素人ではありますが、二次創作の小説(夢小説)は●●年ほど書いてきました。
それらの殆どが一万字未満の短編であり、今の文章スタイルとかけ離れてはいますが一応、自分で考えた文章を物語にすると言う作業に関しては趣味とは言え多少のキャリア的なものを持っています。
問題はそこにありました。
私はBL小説や夢小説、お祭り騒ぎなすけべも、すけべじゃなくても何でも読み書きをしていましたがそれは突然の出来事でした。
夢小説を書き、然るべき場所に載せていた頃。
いくら待っても増えない作品数、並ぶのは自分の作品だけと言う非常にひもじい自給自足の日々を送っていたある日、色々と限界だったのでしょう。
とあるジャンルで一年書き続けてもよそ様からの供給が無く、自分で書いては自分で読むしかない極限状況に置かれていた私は何故かふと、ここまで来たらもうオリジナルを書いたらいいのではないのか、と思ったのです。
・・・
二次創作小説を長く書いていれば端から正気じゃないのは確かな事なのですが遂に私は二次創作の世界から抜け出し、自分が読みたい物語を自分の手で一から創作する事を決意しました。
振り返ればブランクを挟みつつも地道に二次創作小説を書き続けて来た私。
まさかそんな長い年月の間に悪い癖が身に付いていたとはつゆ知らず、気づきもせずにオリジナル小説を書き始めてしまったのです。
その“悪い癖”によって技量の無さを突き付けられたのは当時約10万字のオリジナルの恋愛小説を書き、投稿し、さらには本編完結もしてしまった後のことになります。
これぞまさに後の祭り。
投稿から暫く経ち、校正や改稿とまでは行きませんが素人ながらに「読み手の目線でチェックしよう」と文章の誤字脱字チェックをし始めた私は暫くしてから頭を抱え始めました。(投稿前にも数回チェックしますが目が滑るので投稿後からも適宜、見直しています)
そして心の中で呟きました。
「なにコレ」
自分の作品を読者目線で読み進めれば読み進める程、何という思い上がり、何というつけ上がりか、と自分は今まで何を書いて来たのかと疑う程の“キャラクター情報”の抜け落ちに気づきました。
趣味で長く書いて来たと言うだけでいざ、オリジナル小説を書いてみれば散々なザマでした。
キャラクターがどうあるのか――どのような容姿をしているのか、何を好んでいるのか、日ごろの仕草や癖などの情報の殆どが物語から欠落していたのです。
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