第22話 ご褒美が待ち遠しい!

 風呂掃除が終わったのでキッチンに向かうと、舞と舞子さんはハンバーグを作るためにひき肉をこねたり形作りをしていた。


「お風呂掃除終わったみたいね、お疲れ様」

優しく微笑んでくれる舞子さん。


「そっちはまだかかりそうですね」

1つも焼き始めてないからな。


「ええ。でももうちょっとだから見学してて良いわよ。狭いかもしれないけど」


確かに狭いが、キッチンは3人も立つようにできてないはず。文句を言っても仕方ない。


「そうさせてもらいます」

リビングか舞の部屋にいても、携帯をいじるしかやる事ないし…。



 風呂掃除前、舞に「今日も真面目にやってくれたら、後でちょっとだけご褒美をあげる♡」と耳打ちされたのがずっと気になっている。


今の彼女は形作りをしているし、神経を尖らせる必要はないよな。今訊いておこう。


「舞。さっき言ってたご褒美について教えてくれよ」


「ちょ…。大声で言わないで!」


「何で?」


「あの時耳打ちしてたのがそうなのね。正志君、察してあげて」


舞子さんはわかってる感じだから、難しい内容ではなさそうだ。俺にとってご褒美で、言いづらい事となると…。


なるほど、だな! それ以外考えられない!


「気付けなくて悪かった、舞」


「別に良いけど…」


「舞。女の子から誘うのもアリなのよ、覚えておくと良いわ」


舞子さんの言う通りだ。俺は大歓迎だぞ!


「正志もそんな顔してるし、一応頑張ってみる…」


彼女から誘われるのって、どういう気持ちになるんだろう? 早くその時が来て欲しいよ。



 カレーの温めとハンバーグの焼きは同時進行で行われ、良い感じに焼かれたハンバーグがご飯の上に置かれる。その状態でルーが加わるのは最高の一言。


食欲をそそられるから早く食べたいぞ。俺と舞はトレイにハンバーグカレーを乗せてテーブルに向かう。


「私は後片付けするから、先に食べててちょうだい」


キッチンにいる舞子さんがそう言ってくれたし、ありがたく頂こう。


…おいしい。好きなカレーとハンバーグの組み合わせが互いを引き立てている。1+1=3以上になってるな。


「正志、ハンバーグはどう?」


「うまいよ」


舞は焼いていないが、形作りも重要な工程だ。うまいのは彼女の功績もある。


「良かった…」


胸をなでおろした舞を見届けた後、食事を再開させる…。



 俺と舞はハンバーグカレーを完食した。舞子さんは食べ始めが遅いのでまだだ。


「この後はいよいよご褒美の時間ね。楽しんでちょうだい」


「はい!」

どこまで許してくれるんだろう?


「……」


舞はちょっと顔が赤い気がする。今更ダメと言われても止まれる気がしない。


俺は舞の手を引き、リビングを出てから彼女の部屋に入る。



 「舞。今はどこまでして良いんだ?」


2人きりだし、小声の必要はないだろう。


「……あたしの胸を好きにするか、の相手ね」


舞は片手でTシャツをまくり、ブラを見せる。もう片手は俺のを指差している。


悩む2択だな! どっちにしようか…?


「…舞の胸を好きにさせて欲しい」

今の気分はこっちだ。


「わかったわ…」


「一応訊くが、ブラ外して良いんだよな?」

堪能する上で重要な事なので確認する。


「乱暴にしないならね」


「多分約束する」

おっぱいの魔力は半端ないから自信がない。


「多分なの?」


クスッと笑う舞だが、拒否する様子は見られない。


「それじゃ、外すからな」

“うまく外れるか?”と思ってるのは内緒だ。


「優しくしてよ?」


互いに食後だからベッドに押し倒せないので、俺達は立ってプレイする事になる。そして、彼女のブラに手をかけた…。

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