第6話 男のあそこを教えるぞ!

 朗報だ! 舞が俺のに興味を持っている模様! 舞子さんが女について色々教えてくれたし、今度は俺の番だ~!



 「舞。何でも答えるから、どんどん訊いてくれ!」


「えーと…、が大きくなる感じがよくわからなくて…」


説明しにくいなぁ…。だがその前に言いたいことがある。


なんて他人行儀な言い方は止めてくれよ。寂しいじゃないか!」


「何なの? その愛着?」


「男の子はね、お〇ん〇んを息子のように可愛がるのよ」


「さすが舞子さん! 男心がわかってますね~」


こういうのを“一蓮托生”っていうのか? 生まれてから死ぬまでずっとそばにいるんだから、可愛がるのは当然だよな?


「…あたしはずっとわからないかも」


「それで良いのよ、舞ちゃん」


舞と母さんは付いていけないようだ。2人にもちん〇があれば、わかってもらえるのに…。



 「さっき舞が言った“大きくなる感じ”だが、どう言えば良いのか…」

未だに考えがまとまらない。


「そんな難しい話なの?」


「そういう訳じゃない。エロいのを見たり妄想してる内に大きくなるから、感覚を味わう余裕がないっていうか…。気付いたら大きくなってるな」


“俺の気分や感情とシンクロしてる”と言えば良かったかも?


「気付いたら大きくって事は、一瞬で済む訳?」


「そうだな。気分とエロさによるが、10秒もいらないと思う」

今は最大サイズに限定してないから、この説明で十分かな。


「さすが正志君。若い子は立つスピードが早いのね」


「いや~、それほどでも~」


「それ褒める事?」

舞がツッコむ。


「褒める事よ。世の中には、大きくしたくてもできない男性も珍しくないわ。だから大きい男性は魅力的なの」


「大きすぎるのも困るけどね…」

母さんがボソッとつぶやく。


そう言われると、父さんのサイズが気になるじゃないか! 実物は見たくないし、サイズだけ教えてもらおうかな?



 「とまぁ、こんな感じだ。舞わかってもらえたか?」


「わからない事がわかったわ」


「説明が下手でゴメン。やっぱり直接見たほうが…」


「それは良い!」


「正志君大胆ね~」


「大胆で済む話!? 警察に通報レベルでしょ! いくら彼女相手でも、やって良い事と悪い事があるんだからね!」


「ごめん…」


「舞。今ので正志君のお〇ん〇んは最小になったわね」


舞子さんのおっしゃる通りです。怒られてへこんでるよ…。


「何であたしが悪者扱いな訳? …だったらこれでどう?」

舞は俺の手を握る。


……嬉しい事は嬉しいが、エロくはない。これじゃ物足りないぞ。


「もうちょっと頑張って舞!」


本当に舞子さんは男心がわかってる。


「えーとえーと…、じゃあこれでどうかな?」

隣に座っている舞は立ち上がり、俺の耳元に口を近付ける。


「後であたしの部屋で、楽しくなる事しよ♡」


あえて明言を避け、好きに妄想させるパターンか。こういう間接的なエロさも良いよな。もちろん直接的なエロさも大歓迎だが。


「よし、今すぐ舞の部屋に行こう!」


「冗談よ。…これでさっきよりマシになったんじゃない?」


冗談なの? それじゃ意味ないよ~。気分とちん〇はテンションダウンする…。


「本当に行けば良いじゃない」


舞子さんは俺の味方だ! そのままお願いしますよ!


「今は片付けてないから無理! もうちょっと待って」


もうちょっとってどれぐらいだ? 想像をかきたてられるな~。最近舞の部屋に行ってないから楽しみだ。


「…やっぱしばらく無理かも」


「えぇ~」


俺のにやけ顔を見て対応を変えてきたな。さっきから俺とちん〇は、舞の言葉に振り回されてばっかりだ。


「舞ちゃんの部屋に行きたい下心が丸見えなのよ。もっと紳士らしくなさい」

母さんにそうツッコまれる。


「はいはい…」


もしかしなくても、舞のほうが立場上かも? そう思う俺であった。

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