好きにニャったもの

第1回 テレビ番組『知ってニャるほど！ヘルシスト』

　初めて『知ってニャるほど！ヘルシスト』を見たとき「かわいくて勉強になる、良いミニ番組だ……！」と感動した。猫たちに癒され、勉強もできるという素晴らしい数分間。テーマソングのTsuRu（ツル）（バナナニードル）も明るくて好きだった。二年目の放送が決定して大喜びしたことも、番組の放送終了を知ってショックを受けたことも忘れられない。

　この番組は、まず猫二匹のご主人たち（父、母、子）の会話から始まる。一家の会話シーンが終了すると、ご主人たちがいないところで猫たちのお喋りがスタート。家族の話を聞いていた「知りたがりネコ」が「もの知りネコ」に質問して、勉強の時間となるのだ。猫たちの声は、それぞれベテラン声優の方々が担当している。

　月によって取り扱うテーマが決められている（例:一年目の四月は花粉症）。番組名に「ヘルシスト」という単語が入っているように、健康に関する内容が多かった。ちなみに「もの知りネコ」は「今日は〇〇について教えるニャ！」と意気込んではいるが、毎回VTRで専門家が登場し、その方々が主に解説している。

　そして勉強後は、ほのぼのした猫たちの掛け合いが起こり「今日も素敵ニャ1日を」という台詞で番組は終わる。

　番組の放送は二年間で、一年目と二年目では出演する猫が異なっていた。合計で四匹の猫が登場しており、みんな魅力的だった。

　その中でも私が最も気になったのが、一年目の「もの知りネコ」しらすちゃんだ。ほとんど白くて丸々とした体は、お餅のようでかわいらしかった。基本的には真面目で賢い子だが、たまに隙があってキュンとする。数々のキュートなキャラクターを演じられている、間宮くるみさんの声も合っていた。

　しらすちゃんは女の子なのだが、演じている猫が男の子であると知ったときは驚いた。私が女形にゃんこ、あるいは男の娘にゃんこを見たのは、しらすちゃんが初めてかもしれない。

　この番組が終了して数年経過したが、実は公式サイトで全ての回が視聴できる（2024年2月24日現在）。映像ソフト化や再放送などはされていないので、本当にありがたい。