第三章⑥
朝比奈さんの開いた胸元に手を
「何の
「古泉くん、いいところに来たね。みんなでみくるちゃんにイタズラしましょう」
何てことを言い出すんだ。
古泉は口元だけでフッと笑った。同意するようならこいつも敵に回さなければならん。
「
鞄をテーブルに置いて
「見学だけでもいいですか?」
足を組んで座りながら
「お気になさらず、どうぞ続きを」
すったもんだの末、俺はどうにかハルヒと朝比奈さんの間に割って入り、ふらりと後ろ向きに
「まあいいか。写真もいっぱい
ハルヒは目を閉じて背もたれに寄りかかっている朝比奈さんの
無言で受け取って何をコメントすることもなくかけ直す長門。昨日あんだけ
「ではこれより、第一回SOS団全体ミーティングを開始します!」
団長席の椅子の上に立ってハルヒが
「今まであたしたちは色々やってきました。ビラも配ったし、ホームページも作った。校内におけるSOS団の知名度は
朝比奈さんの精神に傷を負わせておいて何が大成功だ。
「しかしながら、わが団のメールアドレスには不思議な出来事を
そりゃあ、知名度だけは
「果報は
「……何を?」
「この世の不思議をよ! 市内をくまなく
その発想のほうが俺にとってはよっぽど謎だがな。
俺のあきれ顔、古泉の何を考えているのか計りかねる
「次の土曜日! つまり明日! 朝九時に
死刑て。
ところで朝比奈さんのメイドコスプレ写真をハルヒがどうするつもりだったのかと言うと、このアマ、デジカメから吸い出した画像データを俺が適当に作ったホームページに
俺が気付いたときには、朝比奈さんのメイド画像が一ダースばかりトップページにずらりと並び、訪問者を
まったく
アホかい。
こればっかりは死力を決して俺はハルヒを制し、すべての画像を消去した。自分がメイド服で
「解ったわよ」
ふてくされたように言って、しぶしぶデリートに同意した。この際だから画像そのものをすべて消去すべきだったのかもしれないが、それはちょっと
俺の観賞用にしておこう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます