きみの寝姿

月鮫優花

きみの寝姿

 叶わない恋をしている。

 きみは決して手の届かない存在ではないけれど、この恋が叶うことなんてないのだろうと思う。それでも、昨日だって一昨日だってずっときみのことを考えていた。

 そして、今朝起きたらきみが私の布団の中で眠っていた。

 柔らかくて、ふわふわで、温かくて。可愛い。それに、いつも私のそばにいてくれる。

 これじゃあ想っているだけで幸せで、敵わないな、と思った。

 ところできみ、また少し爪が伸びているね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

きみの寝姿 月鮫優花 @tukisame-yuka

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ