第2話 プロッコリー大将の手紙
ビッグミート星団にミドリーヌ姫が嫁いでから、一ヶ月後、惑星グリーン宰相ニンニクマシマシが謀反を起こした。ニンニクマシマシは、グリーン軍の実権を握っていた。
ニンニクマシマシ派グリーン軍大将でニンニクマシマシの子ヤサイマシマシとグリーン王派プロッコリー大将との第一次グリーン内戦が行なわれた。
しかし、グリーン王、王妃は宰相ニンニクマシマシに人質にされた為、なすすべが無くプロッコリー軍は敗北を喫し、プロッコリー大将は、処刑された。
そして、息子のガリフラワー大佐はなんとか難逃れ、部下を引き連れ惑星グリーンを脱出した。
「ガリフラワー大佐、プロッコリー大将が『儂が死んだら、ガリフラワーに渡せ』と言われ手紙があります」
ガリフラワー大佐は、部下メカブ軍曹から父大将プロッコリーの手紙を受け取った。
『ガリフラワーよ、この手紙を読んでるという事は私は死んでる事だろうな。時間が無くて、雑な文章を許しくれ。
この惑星グリーンは、必ず取り返す。我らグリーン星人の物だ。わしに何かあれば、儂の意思を継いでくれ。
やたらうざい奴を探せ。そいつが救世主だ。儂らが胡散臭いと思っていた予言だ。今でもそう思っている。
『この美しき緑の星が、枯れ葉一枚だけになっても絶対に諦めない心を持ち続けよ、さすれば、救世主のやたらうざい奴が助けてくれるだろう』
(なんじゃこりゃ、太古の予言でうざい奴って書いてありますけど、うざいって最近の言葉だろ?とりあえず、ふざけた予言者が予言したんと違う?予言の名前が緑のうざい予言って、太古の人達って馬鹿なの?アホらしいバカバカしい、こんなふざけた予言に星の未来を懸けられるか!)
失敬、ただ内心はこう思っている。しかし、息子には本当の事を伝えなければならないと思ってな。内心を書いてみた。(笑)これで儂の手紙と分かりやすくなるからな。あえて、書いてみた。
すまん、おふざけはここまでだ。だがな、もう強大なビッグミート星団に立ち向かうには、それしかないんだ。あの凶悪なビッグミート星団にひれ伏した結果が、ニンニクマシマシの裏切りだ。絶対にニンニクマシマシとビッグミートは裏で繋がっている。
両陛下が人質に取られては何もできない。ミドリーヌ姫も人質のような物だ。
もうあの緑のうざい予言に頼るしかないんだ。藁にもすがるという事じゃ。やたらうざい救世主を探せ。息子よ。愛している。さらばだ。』
プロッコリー大将の手紙を読み終えて、ガリフラワー大佐は父親の手紙と確信し、父親の死を改めて実感して涙をこぼした。
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