エリア①「クレイドル・オブ・プレイヤー」
◆【『
『
中央にある小部屋には三つの入り口とは別に巨大な門のようなものがある。先は極彩色に彩られており、目星や聞き耳等を振っても反応はない。
基本的にはスタート地点である『スリープルーム』に関する基本情報が最初に開示され、他の部屋に移動することで情報が開示されていく。
【開始する前に】
一人ずつ1D100を振る。その出目が初期の所持金となる。単位はエルコイン(’ēl coin)。
【導入】
「探索者達は目を覚ますと見知らぬ場所にいた。どうやら、半透明な何かが包み込んでいるようだ。その半透明な何かの先には真っ白で無機質な天井が見える。立ちあがろうとすると、グィィンという音と共に半透明の何かが開いた。横には自分と同じくボロボロで簡素な白い衣服を纏った見知らぬ(あるいは見知った)者がゆっくりと起き上がり、不思議そうに辺りを見つめている。ふと、手に視線を向けると金属のリストバンドのようなものが巻かれているようだ。表面には(199,999,901から連番)という巨大な数が刻まれているようだ。見知らぬ天井、見知らぬ場所……そこから推測すると一つの可能性に行き着く。そう、自分達は知らぬ間に誘拐されてしまったのだと」
<SAN値チェック:1/1D3>……この程度では流石に動じないという心の強い方は振らなくて、どうぞ。
【KP情報】
探索者達は寝ていると、知らぬ間に超常的な力を持つ者達の手によってアブダクションされてしまった。愉快犯的にチームを組まされることとなった探索者達はここからの脱出を目指すことになる。
探索者達が(気づかない間に)体感している時間的には攫われてから数日経過しているが、地球とは時間の流れが全く違うため現実世界では一日も経過していないようである。捜索願等もおそらく出されていないだろう。
衣類は攫われた時点で処分されており、ボロボロで簡素な白い衣服のみを纏っている。「半透明の何か」と表現されている休眠カプセルの中には初期装備の欅の棒とマジックバッグ、初期の所持金(支給品)と共に入っているので忘れないように回収させるべし。
ちなみに、腕に巻かれている金属のリストバンドは何の変哲もないナンバー識別用の金属タグだが、この数字を読み取ることにより『
【情報(『
技能を使わないで分かるものは以下の通り。事前に探索者達に伝えておいて頂きたい。
それぞれについて、近づいた際に得られる情報は後述。
一、真っ白で殺風景な部屋。部屋は清潔で塵一つない。
二、部屋は薄暗く、照明は淡く輝いている。
三、真っ白な部屋にそぐわない薄汚れた張り紙がされている。
四、探索者達が入っていた謎の機械がある。
五、SFで出てきそうな緑色の光の筋が走る両開きの銀色の扉がある。
六、カプセルの中に初期装備の欅の棒とマジックポーチ、初期の所持金(支給品)が一緒に入っている。
『詳細情報』
三、壁の張り紙について
文字はどうやら探索者達の母国語で書かれているらしい。読む際に必要な技能は無し。
-----------------------------------------------
◆多機能付き高性能休眠カプセル〈コクーン〉について
圧倒的な安眠を実現する究極のカプセル。睡眠中に自動で身体の洗浄までしてくれる優れもの。
使用すると催眠ガスを噴霧して強制的に睡眠に陥らせる。健康的な睡眠時間を確保するために、一定の時間が経つまで自己起床はできないので注意されたし。
また、安眠を守るために外部からの刺激を無効化する機能が搭載されている。核実験により、至近距離で爆発しても放射能を内部まで通さず内部の使用者にダメージを与えないことを確認済み。
良き睡眠ライフを。
-----------------------------------------------
四、謎の機械について
<医学>は-3%、<機械修理>、<電気修理>、<電子工学>、<コンピューター>は-5%。上記の複数の技能を掛け合わせ、平均で振る場合はそのままの値で計算し、成功すれば詳細情報が開示される。
機械を使用することで、素晴らしい眠りによって最大HPの1/2、最大MPの1/2、最大正気度の1/4が回復することが開示される。
上記の技能を使用して成功した場合は自分の理解し得ない何か特殊な技術をもってして作り出されたものであることに気づく。
<SAN値チェック:0/1>
五、両開きの扉
見た目はSFチックだが、鍵などは掛かっておらず普通に開く。
この扉を出ると『
<鑑定>、<機械修理>、<電気修理>、<電子工学>、<コンピューター>など(他に提案がある場合はKPの判断に委ねる)を振って調査をする場合は特段情報は得られないが、自分の理解し得ない何か特殊な技術をもってして作り出されたものであることに気づく。
<SAN値チェック:0/1>
扉の先に対して<聞き耳>を振った場合、「何も音が聞こえない」という情報を得られる。正気度チェックは無し。
これは、他の扉についても同様である。
六、カプセルの中のアイテム。
欅の棒とマジックポーチ、初期の所持金(支給品)が一緒に入っている。
通貨エルコインに対して<鑑定>や<目星>など(他に提案がある場合はKPの判断に委ねる)を使用した場合は自分の理解し得ない何か特殊な技術をもってして作り出されたものであることに気づく。
<SAN値チェック:0/1>
-----------------------------------------------
武器名 技能 ダメージ 射程 攻撃回数 値段
欅の棒 <近接戦闘(格闘)> 1D3+DB タッチ 1回 非売品(売価2エルコイン/2カジノコイン)
アイテム名 効果 値段
マジックポーチ 大きさや質量を問わず10個までアイテムを収納可能なポーチ。 非売品(売価1エルコイン/1カジノコイン)
-----------------------------------------------
【情報(『
初回は北にある『スリープルーム』から確定出てくることことになる。探索者達の方向感覚では南にある部屋。
技能を使わないで分かるものは以下の通り。事前に探索者達に伝えておいて頂きたい。
それぞれについて、近づいた際に得られる情報は後述。
一、自分達が通った扉は北方向にある。
二、自分達が通った扉と同じ形の扉が南東と南西方向にある。
三、南方向には大理石のようなもので作られた豪奢な門があるが、その先は極彩色に塗り潰されて何も見えない。
『詳細情報』
一及び二、扉について
<聞き耳>を使った場合、いずれの扉の先からも物音はないことが分かる。
三、大理石風の門
極彩色に塗り潰されており、その先は<目星>、<聞き耳>などの技能を使っても観測はできない。魔術などを用いても同様。
<目星>、<聞き耳>などの技能を使って成功した場合は自分の理解し得ない何か特殊な技術をもってして作り出されたものであることに気づく。
<SAN値チェック:0/1>
この扉を出ると、いよいよ冒険の始まりの地『
【情報(『
南西の扉を通ると行ける部屋。多機能シャワーとゆったりと入れる風呂があり、シャンプーやボディソープなどといった石鹸類も充実している浴室が探索者の人数分。更にトイレも人数分あり、洗面台も人数分あり、かなり広い部屋である。
技能を使わないで分かるものは以上の通り。ここで<目星>を振っても、石鹸類の種類とか、シャワーが多機能だとか、風呂が広いとかその程度のことしか分からない。どうやら、異界の技術などは使われていないらしくSAN値チェックなども生じない。
ちなみに、風呂に入るとリラックスして正気度が最大正気度の5/100回復する。この情報を開示するかどうかはKPの判断に委ねる。
【情報(『
南東の扉を通ると行ける部屋。キッチンとダイニングに大きく分かれる。
技能を使わないで分かるものは以下の通り。事前に探索者達に伝えておいて頂きたい。
それぞれについて、近づいた際に得られる情報は後述。
●ダイニング編
一、大きなテーブルがあり、その上に一枚の紙が置いてある。
二、壁には棚があり、資料などが乱雑に詰め込まれている。
●キッチン編
一、巨大な食器棚が置かれている。
二、業務用と思われる冷蔵庫が置かれている。
三、怪しげな機械が置かれている。
四、使い勝手の良さそうなコンロとIH、調理台、流し台がセットになったシステムキッチンが備わっている。
『詳細情報』
●ダイニング編
一、テーブルの上の紙
文字はどうやら探索者達の母国語で書かれているらしい。
-----------------------------------------------
最近、要望の多い探索者が多くて困る。
多機能付き高性能休眠カプセル〈コクーン〉には洗浄機能がついているのに風呂に入りたいだの、シャワーをしたいだの。
美味しい料理が食べたいだの、新鮮な食材を寄越せだの。
全く、日本人という奴らの欲望はどうなっているのだ。だがその分、期待した以上の活躍はしているので困ったものだ。
致し方ないので、『キッチンルーム』と『シャワールーム』を用意してやった、感謝してもらいたいものだ。
-----------------------------------------------
紙に対して<目星>か<聞き耳>を使うとその紙に得たいのしれない膨大なエネルギーが宿っていることを知る。
<SAN値チェック:1D3/1D6>
二、棚の中の資料
<目星>か<図書館>を振って成功すると二つのことが分かる。
資料はそのほとんどが読むことのできない得体の知れない文字で書かれている。解読も不可能。
その中に唯一、日本語で書かれている紙の資料を発見することができる。
-----------------------------------------------
◆食材取り寄せ装置について
10エルコインを入れるごとにエルコインを入れた者の希望する食材をエルコインを入れた者の母国より一種類一点取り寄せられる。
-----------------------------------------------
また、棚の中から古ぼけた写真立てを発見できる。ヒビの入った写真立ての中には三人の青年達が映っており、右上の方に小さく解読不能な『八文字』と思われる何かが書かれている。
<ポルナ=パルヴァド神話>の技能を1%以上有している場合や<万象言語理解>の技能を獲得している場合は読解することが可能である。
●キッチン編
一、巨大な食器棚が置かれている。
近づくと様々な料理に対応できる無数の食器が用意されていることが分かる。また、引き出しを調べればナイフやフォーク、箸などが入っていることを確認できる。<目星>、<聞き耳>などの技能を使う必要はなく、どこを調べるかを指定すれば分かる。
武器として持ち出すことも一応可能。具体的な数値や売却金額はここでは設定せず、KPの判断に委ねる。
二、業務用と思われる冷蔵庫が置かれている。
中にはお茶の入ったペットボトルとマヨネーズなどの調味料だけが入っている。食材は無し。
下には冷凍庫があるが、製氷皿に氷が入っているのみ。
三、怪しげな機械が置かれている。
前述の食材取り寄せ装置について。現実世界の自動販売機風でコインの投入口とタッチパネルがある。
<機械修理>、<電気修理>、<電子工学>、<コンピューター>、<目星>などの技能を振って成功した場合は自分の理解し得ない何か特殊な技術をもってして作り出されたものであることに気づく。
<SAN値チェック:0/1>
四、使い勝手の良さそうなコンロとIH、調理台、流し台がセットになったシステムキッチンが備わっている。
これだけでどんな料理でもできるという完璧なシステムキッチン。引き出しを調べることでフライパンや鍋、包丁やフライ返し等の調理器具を獲得することができる。具体的な数値や売却金額はここでは設定しない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます