俳句『星』たち

豆ははこ

俳句『星』

君と見る空のたすけぞ春北斗

※きみとみる そらのたすけぞ はるほくと


「あ、あれが北斗七星?」

「うん、そうだよ。ひしゃくとか、スプーンとか、片手鍋とかをイメージしてみて。で、持ち手みたいなところから、カーブのままなぞったら……ほかの星が見えてくるでしょう?」

「あ、本当だ。オレンジ色の明るい星!」

「そう、あの星の名前はね……」


ありがとう、北斗七星。


星は好きだけど、名前とかはあまり知らなかったわたし。


そんなわたしだから。


星に詳しいこの人と一緒に見つけられて、見つけたらまた、次の星を探すきっかけになってくれる北斗七星は、とっても頼りになるお星さまなんだよ。



※たすけ、には助け、と扶けを掛けております。


季語は、春北斗。

春の北斗七星です。


星好き同士で盛り上がる、春の夜空。


星も好きだけど、あなたの方が、もっと。

そんな人をそっとたすけてくれた、春の北斗七星でした。


そして、オレンジ色の明るい星は、うしかい座の一等星、アークトゥルスです。


春の北斗七星からつながってみえる、春の大曲線。

まだまだお星さまはあるけれど。また一緒にみようね、って、言えそうですね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る