バケモノ戦記
桃園 朝彩陽
第1部 不死ノ帝国
プロローグ:Prologue
___死を恐れれば、生を求める。
___生を拒めば、死を求める。
___命在るものが持つ時間は限られている。
しかし、俺たち“バケモノ”は悠久の時を生きる異物だ。俺たちはその生命力ゆえに恐れられたり、敬われたり。その時代によって様々な扱われ方をしてきた。
でも、こんな俺たちだって他の命在るものと同じように一つの命在るものとして生きてきた。俺たちバケモノも幾度とその生と死の境界に彷徨い、もがき、足掻いて、今を歩んでいく。思い出すのも億劫になる程に、俺たちは時を歩んできた。
___これはバケモノとなった半端者達による、哀しき戦いのはじまりの物語。
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