力技とギャグの親和性

良い意味でくだらない内容で、ライトノベルとしてとても楽しく読めます。
男子高校生で社長職というのではなく、バリバリのオッサンの社長が
擬態して男子高校生を演じるというのはオリジナリティがありますね。
各話ほどよく短いのも読みやすくて良いと思います。

気になったのは三点リーダの多用と、面接の場面での言い回しでしょうか。
社長が先生に対して「ご苦労様」というのは生徒という立場で言うのは
不自然な気がします。無論、彼が本当の高校生であれば言い間違いとして
許せるのですが、読者は正体を知っているので「お疲れ様」と
したほうが丸いかもしれません。

三人称視点は今後も挑戦してほしいですが、現状は悪い意味で力技となっているので、
ギャグをやるところと真面目にやるところを洗練すると良くなりそうです。