5話②〜相沢先生は女子テニス部顧問〜

 「相沢先生を悪の存在から守る相沢護衛隊女子4人に気をつけながら、超高性能扇風機を使ってスカートめくりするぞー、おおおおお!」


 陸上部の精鋭20人はそう決意すると、私がまず、挨拶がわりの風を送った。


 しかし、ピンポイントでテニスボールに噴射してしまい、テニスボールが吹っ飛んでいった。女子護衛隊からは少し怪しまれてしまった。この扇風機、扱いが難しすぎる。しかも走りながらだと狙いが定められない。


 だが、まだ大丈夫だ。超高性能扇風機にはレーザー照射の機能を搭載している。これで相沢先生のスカートを狙おう。


 レーザーを照射したが、女子は誰も気づいていない。よし、これはいけるぞ。レーザーをスカートに照準合わせ、、、超高性能扇風機、風噴射ああ!!と心の中で叫ぶ。相沢先生のスカートとの距離は約100m。


 風、30メートル到達。


 60メートル到達。


 90メートル到達、後10メートルほどで相沢先生のスカートめくり達成。勝利を確信した。


 すると、相沢先生のスカートの目の前にマッハ2のスピードで清水先輩が走り、超高性能扇風機の風は彼女に当たって分散してしまった。


 だが、反応速度が遅れたことから、清水先輩は異常な速度で相沢先生のスカートの目の前で止まったんだ。清水先輩の作った風で相沢先生のスカートはめくれるはずだ。


「我々の勝利だ…いや、待てよ。」


陸上部の先輩が勝利を確信した瞬間、膝から崩れ落ちた。


 清水先輩以外の女子3人がいつの間にか相沢先生の周りでしゃがみ込み、スカートを押さえていたのだ。


 もう終わりだ。相沢護衛隊が我々のことを意識した瞬間、敗北は決定したのだ。

だが、せめてもの手土産に、他の女子のスカートでもめくってやろうじゃないか。


 私たちと同じく1年生の一ノいちのせさんは美少女である。相沢先生がいなければ、彼女がこの学校のマドンナ的存在になったであろう。そう、我々の次のターゲットは一ノ瀬さんだ。相沢先生を守るのに必死になり、自分のスカートなど気にする暇もないだろう。


 私はシューティングゲームが得意な陸上部の先輩に、超高性能扇風機を渡し、作戦を伝えた。


 まず、ケンゴロウと私がおとりとなり、ケンゴロウ持参の小型扇風機を使って、あからさまに相沢先生を狙っているようにする。


 そしたら私たちの影から先輩が風を噴射。狙うは美少女、一ノいちのせさんだ。


 その作戦を伝え終えると、我々は配置についた。相沢先生を狙っているアピールをし、微力な風を当て続けた。

 読み通り、それに警戒した相沢護衛隊は我々からきた風を警戒して、相沢先生の目の前に入る。なんと中央で守っているのは幸運にも一ノ瀬さんだ。


「いまだあああ!!」


陸上部全員の声が超高性能扇風機を持っていた先輩に届く。物陰から放たれた風は逸れることなく、一ノ瀬さんのスカートに当たる。


…そしてめくれた。


 しかし、ゆっくりとめくれたスカートの中身は、、、男物のパンツであそこがもっこりしている。


絶望の淵に立たされた我々、陸上部は一才の動きを止め、ショックを受け止めきれずに気を失った。突っ立ったままで気を失った。



 『西赤崎高校、全校生徒308人中305人が男でした。』


 ちなみに、相沢先生は中にインナーパンツを履いていたため、我々がどう足掻いても相沢先生のあれは見れなかったです。

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