第二章 第一節 憧れの異世界?

あまりに眩しすぎて目を開けていられないほどの光。いっそ攻撃的にも感じる光だが、不思議とどこか温かみを感じる。この温かみのおかげか私は正体不明の異能力による現象に遭遇していたことも忘れ、安心感とほんの少しの勇気が体に流れていくのをゆっくりと味わう。


「……ブキ!イブキ!目を開けるっすよ!」


私を呼ぶノアの声で我に返った私はすぐさま目を開いた。そこには心配そうなノアの姿と広大な自然が広がっていた。自然といっても先ほどまでナイフの練習をしていた訓練用の森ではない。それよりも爽やかな感覚のある平原だ。深呼吸してみると空気が澄んでいるように感じた。


「ノア、ここは……?」


「わからないっす。でも一つ確実に言えることは、ここは日本じゃないってことっす!」


言われてみればそうだ。どこがどう違うのかと言われると難しいのだが、自然を見る限り植生が違っている気がする。もっと言えばあるはずの物がない。現代日本の社会で生きていれば自然と目に入る電線が一切見つからないのだ。もしかしてここはとんでもない田舎なのではないか。


「ここは絶対異世界っす!イブキ、早速異世界の文明レベルと世界情勢と金融情報と他にもいろいろ調査しにいくっすよ!」


「普通はもうちょっと慌てるものじゃないかな」


この場所に来てからずっとテンションが上がりっぱなしのノア。いくらロマンだったとは言え、いきなり知らない土地に来てしまったら混乱の方が先に来そうなものだろうに。

かくいう私も少しだけワクワクしていた。昔からちょっと男の子っぽいねと言われることはあったが、いざ目の前に雄大な景色を見せられると心躍ってしまうくらいには冒険心が疼いていた。

しかしまずは確認するべきことがある。


「ノア、ここって本当に異世界だと思う?」


「何言ってるんすかイブキ、どう考えても異世界っすよ!」


「もしかしたら異世界っぽいだけで海外かもしれないだろ?」


「それはちょっとだけ考えたっすよ?景色がヨーロッパに近いっすからね。でもヨーロッパにあんな生き物はいないと思うっす」


ノアはいつの間にか取り出した双眼鏡を私に渡してきた。光の扉を通る前に背負ってきたバックパックに入れていたのだろう。準備がある程度できた状態でこの場所に来れたのは不幸中の幸いだった。ノアが指差した遠くの山を双眼鏡を使って見てみると、何やら緑色の肌をした半裸の人が棍棒のような物を持って兎を追いかけているのが見えた。いや、兎もただの兎ではなかった。額から一本の角が生えていたのだ。あんな生き物は地球上では見たことがない。創作物の中でかろうじて見たことがある程度だ。


「あれはゴブリンとホーンラビットっすね、定番中の定番モンスターっす」


定番モンスターと言われても私にはピンと来ていない。ノアだけが「まさに異世界っす!」と嬉しそうに頷いていた。


「仮にあの生き物がノアの知ってるものだとして、危険な生き物だったりするのか?なんか緑の人は棍棒持ってたけどあれもモンスターってやつ?」


「モンスターっていうより魔物って言った方がいいかもしれないっすね!魔物は基本的に人を襲う危険な生き物って感じっす!あとゴブリンもちゃんと魔物っすよ?知性がほとんどなくて繁殖の為に女性子供を襲っては食料や苗床にするのが一番多いイメージっすね!」


危険な生き物がたくさんいる世界に来てしまった。それだけで私は少し目眩がした。しかもあのゴブリンという魔物は人間を食べたり犯したりするのだという。もう手一杯である。ワクワクとしていた少年心も冷静な女子高生の精神には勝てなかった。


「なぁ、もう帰らないか?」


「えー!せっかく念願の異世界に来れたのに勿体無いっす!」


「念願なのはノアだけだろ!」


「イブキも異世界行ってみたいって言ってたじゃないっすか!それともうしばらくは帰れないと思うっすよ?」


「え」


「私たちが使った扉、もうここにはないっすもん」


ノアが大したことないという風に言った現実は私にとっては絶望の始まりであった。涙が出そうだ。


「あの扉はおそらくイブキが異能力で出したものっすから、イブキが望めばまた出せると思うっす。でも今こうしてイブキが泣きそうになってるのに出てこないってことは多分条件を満たしてないんだと思うっす」


「ぐすっ……条件って?」


双眼鏡をノアに返しつつじっと話を聞く体制に入った。というかそれ以外できない。


「イブキの泣き顔ってなんか目覚めちゃいけないところが目覚めそうになるっすね」


「はやくこたえろ!」


「わ、わかったっすからガチ泣き一歩手前はやめてほしいっす!」


ノアは私の頭を撫でながら赤い瞳でまっすぐに私の目を見て微笑んだ。ノアのような適当な奴に慰められるのは癪だが、それでも落ち着きを取り戻しつつある自分の体の正直さに恥ずかしさを覚えた。


「いいっすか?異能力者は異能力を使うために魔力や神力というものを使ってるっす。このエネルギーは体に蓄積するとされていて異能力を使わなければ自然と回復していくっすけど、貯まっていたエネルギーを使い切った直後は異能力が使えなくなることがわかってるっす」


私が落ち着いてきたのを理解しているのか撫でるのを止め、バックパックからベストのようなものを取り出し始めた。


「イブキの場合は魔力なのか神力なのか、それとも別の何かなのかわからないっすけど、多分今は”充電切れ”の状態なんだと思うっす。だからそのうち使えるようになると思うっすよ」


「……そんなものなのか?」


「もしそうじゃなかったら私はイブキと一緒にずーっとこの世界で生きていくっすよ?それはそれで楽しそうっすよね!」


「それは嫌だ……」


「さっきまで涙腺が崩壊寸前だった人に私が泣かされそうになってるんすけど!?」


ノアはショックを受けつつもしっかりとバックパックから装備品を身につけていく。ラボでは付けていなかったが今回は拳銃もしっかりと持ってきているようだ。それに小さなラグビーボールのような黒いものもいくつか持っている。おそらく手榴弾というやつだろう。こいつは何と戦うつもりなんだろう。


「とにかく!今は異世界探索するっす!あっちの世界に帰るのも時間の問題っすよ!」


「わかった。じっとしてても仕方ないしノアの言う通りにしよう」


いつもの調子を取り戻した私は時間の有効活用も含めて考えられるようになってきた。取り乱したところをノアにばっちりと見られたが、写真を撮られていないだけマシだろう。寝顔を撮られたことはまだ忘れていないからな。

ノアが完全に武装したところで私ももらったサバイバルナイフをいつでも使えるように手に持っておくことにした。気休め程度にしかならないのはわかっているが、ないよりはマシだろう。


「それじゃ早速移動するっすよ!まずは人がいる場所に行ってコミュニケーションを取ることからっすね!」


「ちょっと待って」


「どうしたっすか?お花摘みっすか?」


「もうちょっとデリカシー持とうな?ってそうじゃなくてさ」


ノアの発言に呆れてしまった。お前も中身がどうかはともかく女の子だろ。

ノアのペースに乗ってしまうとしょうもないことでツッコミをしなくてはいけなくなってしまうが、そんなことよりも先ほどの魔物についてで思いついたことを提案したいのだ。


「さっき魔物って言ってた生き物を見たよな?魔物って言うならさ、ノアの認識の魔眼で反応が見えるんじゃないか?」


「言われてみればそうっす!わざわざ魔物が魔力を持ってるか確認するキャラなんてあんまりいなかったっすから失念してたっす!」


そう言われると私がまるで少数派の人間みたいに感じるからやめてほしい。しかし私たちにはより多くの情報が必要だ。ノアの魔眼で見て得られる情報はきっと重要だろう。


「でも私の魔眼は異能力を使ってる時の反応しか見えないっすよ?それに使いすぎたら私がお腹空いて倒れるっす」


「多分だけど私の考えが合ってたら常に反応が見えると思う。あと食事の問題はノアだけじゃなくて私もだから後でちゃんと人を見つけよう」


はっきりと言い切った私にノアは少し目を見開いて驚いたが、すぐに口元をニヤリとさせて双眼鏡を握った。


「イブキがそう言うなら間違いないっすね!なんとなくっすけどイブキが断言することは正解だと思うっす!」


「それは実際に見てからだよ。で、どうだ?」


「……イブキは天才っすね。本当にずっと反応が見えるっす」


やはりか。私たちが生まれた世界ではフィクションの中の話ではあるが、魔物などと言われる存在は魔力の何かで存在を作っているんじゃないかという推測は当たったようだ。実際に何がどうなって存在しているのかに関してはまったくわからないが、少なくともノアの認識の魔眼は魔物に対しても有効ということがわかっただけでも大きな一歩だろう。


「反応が見えるのは体全体じゃなくて体の一部っす。何体か視たっすけど大体は体の中心、心臓あたりに見えるっす」


「じゃあそこが核というか魔物の急所なのかも。もう少し試してみないと確証はないけど」


「それでも大きい情報かもしれないっす!イブキ、これから気付いたことは何でも言ってほしいっす!それが命運を分けるかもしれないっすから!」


「それはちょっと言いすぎだろ」


「そんなことないっすよ!だってイブキは幸運の女神様っすからね!幸運なのは女神様本人っすけど」


「はいはい、それじゃ今度こそ人を探しにいくぞ」


「了解っす!」


そうして私とノアは平原をあてもなく三時間ほど歩くこととなった。

何事もなく歩き続け、そろそろ退屈さが勝ってきていた。


「ノア、どう?」


「うーん……コンパスはちゃんと北を向いてると思うんすけど、地図がないことにはどうしようもないっすね」


「そうか……」


青々とした平原が広がり、遠くには深い山が連なっている。三時間前にひとしきり感動したせいでどれだけ雄大な景色であっても退屈でしかない。最初は魔物にも警戒していたのだが、想像していたよりも魔物とは遭遇しなかった。平和な旅路となっていることを本来は喜ぶべきなのだろう。しかしこうも何もないと元の世界と変わらずつまらないのだ。

道らしい道も見つけられず人のいる痕跡もないのは少し不安になってくる。


「この異世界ってさ、もしかして人間いないんじゃないか?」


「そんなことないっす!異世界といえば貴族制の国家や冒険者ギルド、ダンジョンに亜人族とコンテンツが盛りだくさんのはずっすよ!」


「異世界の国や人をコンテンツとは言わないだろ」


「私たちからすれば娯楽の世界みたいなものっすから間違ってないっすよ!この世界に来てチート能力を手に入れた感覚はないっすからこの流れは現代知識チートっすね!楽しみっす!」


「現代知識も何も文化が違えば受け入れられないと思うんだけど」


「そこを認めさせていくのが異世界ものの醍醐味っすよ!私たちには力があるっすから!」


力で認めさせるのは侵略というのではないか。喉までそんな言葉が出そうになったが、実際には話し合いでどうにかなるのかもしれない。ノアのように楽観視しすぎるのはよくないものの悲観するのも違うだろう。少しは希望を持ってもバチは当たらない。


「イブキ!あれ見るっすよ!」


ノアが嬉しそうに声を上げた。私は横に立つとノアの見ている方を双眼鏡で覗く。光る何かを乗せた馬が近付いてくるのが見える。あれはなんだろうか。おそらく金属だが機械などではなさそうだ。


「あれは多分騎士団っす!あの光沢は鎧っすよ!」


言われてみれば確かに鎧だ。腰には十字の形をした剣が携えられている。西洋のロングソードが同じ形だったはずだ。鎧の騎士ばかりに目を引かれていたが、後ろにはなにやら大きな杖のようなものを持った人も並んでいた。


「ノア、鎧の後ろにいる人たちは何だろう」


「あれは多分騎士団お抱え魔法使いってやつだと思うっす!異世界の魔法使いなんて楽しみすぎるっす!」


「戦うなんてことはないよな?」


「敵対してるか騎士団が腐ってるかしない限り戦うなんてないと思うっすよ。今も軍事演習か何かの途中だと思うっすから友好的に近づけば問題ないと思うっす」


そういうものなのだろうか。異世界に圧倒的に詳しいノアが言うのだからそういうものであると考えるしかない。問題があるとすれば、ノアが詳しいのはフィクションの異世界ということだ。


「それじゃあちょっとあの騎士団とファーストコンタクトを取ろうと思うっす!念の為にイブキは隠れててほしいっす!」


「気をつけてね」


「まかせろっす!」


私は近くにあった木の後ろに隠れてノアの様子を見ておくことにした。ノアのコミュニケーション能力ならば問題なく交渉できるとは思うのだが、言葉が通じるかもわからない世界でノアはどこまでやれるのか。自分でも何様なのかわからないが、お手並み拝見とさせてもらおう。

騎士団側から見てこちらの姿が認識できるだけの距離になるまでノアは待っていた。そしてそろそろ私からも騎士団の姿がある程度見えるようになったタイミングでノアは立ち上がった。


「すみませーん!私たち迷ってしまって、道をお聞きしたいのですがよろしいでしょうか?」


おお、ノアが普通に喋っている。いつもの口調じゃないノアはすごく新鮮だ。何にせよ内容も違和感はないし話しかけることには成功したと言ってもいいだろう。さて、相手の騎士団からはどう返ってくるのか。

ノアはしばらく笑顔を浮かべて手を振っていたが、急に地面を転がるように飛んだ。次の瞬間、騎士団からいくつかの光が見え、こちらに飛んできたのだった。


「ノア!大丈夫!?」


「いやぁ!まさか一発目から魔法撃ってくるとは思わなかったっす!これはハズレパターンっすかね?」


「呑気なこと言ってる場合じゃないだろ!」


ノアが服についた土を払いながら立ち上がると騎士団から一人の騎士が馬に乗って前に出てきた。


「貴様ら!ここがソムニア帝国ハードマン辺境伯領の魔術演習区域と知っての上での侵入か!」


まずは一つの懸念点であった言語の壁は大丈夫そうだ。どういう訳なのかわからないが、日本語での会話が可能らしい。少なくともボディーランゲージで意思疎通を図らなければならない事態は回避できた。

しかしどうやらここは私有地の中でもかなりまずいところだったらしい。私たちは地図もなく移動していたせいで知らずにとんでもないところに迷い込んでしまったようだ。私にこの状況を乗り切る術は皆無だ。非常に不安だが全てをノアに託すしかない。


「申し訳ありません!騎士様!私たちは突然この世界にたどり着いた異世界の人間なのです!よくわからないまま彷徨っていたところ、偶然にも騎士様たちを発見しましたのでお声をかけさせていただいた次第でございます!」


ノアは詳細は省いているものの、ほとんどを包み隠さず話すことに決めたようだ。はっきり言ってこれは到底信じられない話だ。いきなり魔法を飛ばしてきた連中に正直に話したとしても理解を得られるとは限らない。おそらくノアは次の会話に賭けるのだろう。


「異世界だと?ふざけるな!その異様な風貌!巷を騒がせているテロリストどもの仲間だろう!ハードマン家の魔法技術を奪いに来たのだろうがそうはいかん!ここでその命散らせるがいい!」


ノアの表情が固まる。ぎぎぎと音のしそうな様子で固まった表情をゆっくりと私に向けた。


「やっべぇっす」


「魔術隊!魔術攻撃開始!」


騎士の号令で魔法が飛んでくる。ノアは「数が多すぎるっす!」と喚きながらも私から遠ざかっていった。私に魔法が飛んでいかないようにする為だろう。ノアの気遣いを無駄にしないためにも、私は身を縮めてできるだけ目立たないようにするしかなかった。


「はぁ、異世界に来て最初に出会った人間と戦いたくはなかったっすけどやるしかないっすよね……」


「ノア!相手の騎士団は何か勘違いしてるみたいだからやりすぎはダメだぞ!」


「わかってるっす!」


そういうとノアは騎士団に向かって走り出した。相手の騎士団は十人。馬に乗った鎧の騎士が4人、杖を持った魔法使いが6人だ。

ノアはまず正面から向かってくる騎乗騎士に狙いを定めた。


「一人で特攻とは笑わせてくれる!」


馬に乗っていることもあり速度がかなり出ている。そのまま馬で轢かれても、ロングソードを叩きつけられてもノアにとっては致命傷になりうるだろう。しかしノアはある程度近付くと銃を取り出して馬の足に向けて発砲した。

パンッと乾いた音と共に、ノアに向けて走ってきていた馬と騎士はバランスを崩してそのまま落馬してしまった。


「馬には悪いっすけど、死ぬほどの傷にはならないっすから放牧とかでゆっくり余生を過ごしてほしいっす」


「ぐぅ……ッ!」


「あんたは動かない方がいいっすよ。骨の一本や二本はいってる落ち方したっすからね」


「ちくしょう……!」


「別に殺しはしないっすから安心するっす。話をちゃんと聞いてほしいだけっすから」


「テロリストの世迷言など信じられるか!」


「そもそも私たちはテロリストじゃないっす」


ノアは一発の発砲で一騎の騎乗騎士を命を奪わずに戦闘不能にしてしまった。ノアが強いのは知っていたが、身体能力だけじゃなく射撃の腕もいいとは驚きだ。

ノアの才能に感心していると、騎士団の動き方に乱れが生じていることに気付いた。


「なんだ今の魔術は!?」


「音で攻撃する魔術か!?」


「しかし我々は傷を負っていないぞ!」


「風の魔術だろう!見えない攻撃魔術などそれしかあり得ん!」


なにやら魔法使いたちがどよめいている。銃の存在を知らないのだろうか。そうなるとノアの数的不利も全く関係なくなる。


「次に私たちに攻撃しようとしたらこの人みたいに急に倒れることになるっすよ。あんたらが襲ってこないなら私たちは攻撃しないっす。まずはちゃんと話を聞いてほしいっす」


「……わかった。こちらから貴殿らに攻撃は加えないと約束しよう」


「交渉成立っすね!怪我した人を運ぶ用意くらいはあるっすよね?骨折してるっすから早く医者に見せるっす!」


結局力で認めさせるという侵略のような第一歩を踏み出してしまった。だがここからは話し合いで済むことだろう。少なくとも明確に敵じゃない人に怪我はしてほしくない。

お互いに攻撃をしないと約束をした私たちと騎士団は共に領主様のいる館へ向かうこととなった。

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