起きたら美少女JKになっていた!何も起こらないはずもなく
飢餓さん
ちょいとプロローグ
ピヨっピヨっ!
鳥のさえずりが聞こえる…ん?え?ヒヨコじゃね?ま、まぁとりあえず、鳥のさえずりが聞こえてくる。もう朝だ
「兄ちゃん!ご飯!早く起きないと姉ちゃんがキレる!」
「はっ!今行く!」
姉さんを怒らせたらものすごく怖いのだ、どれだけ怖いかと言うと、お母さんである。
さすがに適当すぎたか?いやそんな事ないはずだ。
「おはよぉ」
「おはよう、兄ちゃん」
「ん、おはよしゅうと」
この2人は俺の家族だ、弟はゆう、姉はりょう。
母親と父親は、海外で働いている為、たまにしか帰ってこないのである。
家族と言っても、姉としか血は繋がっていない、だがそんなのどうでもいいのだ、俺は弟が本当の家族と思っている、大切な家族だ。
だが、弟はイケメンで姉は美人、俺は平々凡々の陰キャ高校生だ…ほんのちょっとだけ羨ましい!
「後15分で遅刻だぞ」
「姉ちゃん、俺らは遅刻魔だぞ?関係ないね」
「そうだそうだ、ゆうの言う通りだ」
「お前ら夕飯抜きな」
「お姉様なんなりとご命令を」
「早く用意して学校に行くぞ」
「御意!」
楽しく喋っている時間は少なそうだ。
ところでイケメンと美人の間を歩いている陰キャは意外と、いや必然的に注目を浴びる訳だ。
「真ん中のヤツ誰?」
「それな」
「りょうちゃんと歩いてやがるぞあの陰キャ」
「くそが!羨ましい!」と非難が押し寄せてくる。
ここで調子に乗って弟と姉にキスでもしてやろうと思ったが、殴られそうなのでやめておく。
僻みの声を聞きながら学校に登校するのも悪くないなと思うのであった。
「遅刻寸前ってのにやけに人が多いな」
「私達がいるからだろうな」
「そんな自信満々に…」
「事実だろ?」
何も言い返せなかった。羨ましい!!!
「おはよ」
「おはよう!しゅうと!」
こいつは唯一の陽キャの友達である、中村ひかる、誰にでも分け隔てなく話しかける陽キャ野郎である。
「朝から元気だな、ひかる」
「毎日だけどな!」
「はぁはぁ、遅れた」
「おぉ、田村」
「よっ!しゅうと氏とひかる氏」
こいつは田村あきと、俺のオタク友達だ、好きなタイプは巨乳の清楚黒髪ロングらしい。
「ところで、しゅうと氏ひかる氏、約束覚えていますかな?」
「点数勝負、だろ?」
「罰ゲーム覚えていますか?」
その罰ゲームとは、五教科の総合点で1番低かった人が1週間言う事を聞くと言うのもだ。
「せーので行きますぞ!」
「「「せーの!」」」
「423」
「324」
「214」
ひかるが1位、あきとが2位、俺が最下位 だ…
「くっそぉ!負けたぁ」
「ではでは、ひかる氏と俺の言う事を1週間聞いてもらいますぞ!」
と最悪な1週間が決まってしまった月曜であった。
授業は寝ていたので記憶にない。
「帰りますぞ、しゅうと氏ひかる氏」
「ん、了解」
「おっけぇ!」
3人で帰宅の準備を済ませて、学校を出る。
眠たすぎて帰っている時の記憶は無い。
ただ1つ、田村の命令は記憶に残っていた。
それは、姉のパンツを盗んでこいという命令だ、正直言って無理だ、熊よりもヒョウより強い姉にバレたら命がいくつあっても足りない。
出来なかったと言う理由にして寝よう。
疲れて疲れて、目が開かない。
「いっそ女の子になれればな」
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