第14話 出馬
「ゲーム部の顧問って誰先生?」
「あー...菊金先生ですね」
「げっ」
「...この部活の人気の無さの理由がわかった気がする」
「菊金先生をご存知で!?」
「ご存じも何も担任ですから」
ゲーム部ってよく今まで廃部にならなかったな
部費を使って賭博をしてそうな野郎だしな
「えぇ...って事は後輩!?」
「そんな驚く事でも無いでしょ」
「中学2年生とは思えない風格や雰囲気などで」
「あっ..あぁ...そうか..そうだな」
「まさか留年」
「そんな訳ねぇえだろ!」
「うわっ..何で急に叫び出すんだよ」
さっきから夜崎の様子が変だな
急に黙り込んだだり急に叫び出したり
何だ遂に狂ったか..いや元から狂って居るか..
悪化したか...
「えーまぁ...今から部活の活動を始めます..自己紹介と入部理由を頼んだよ」
「2年B組 綺咲 博賭です..入部理由は偶々偶然奇跡的に賭けに負けたっです」
「2年A組 夜崎 全出...入部理由は出馬がボッコボコに負けたからだ」
「出馬とはなんだ出馬とは!」
「私は高等部1年3組 鋭茂ヶ崎 禘姫だ!禘姫と読んで下さい!一応部長です」
ツルガサキ テイキ...覚えにくい名前だな...
「あぁぁあ!すごい種類のボードゲームがありますね!」
「この学校で2番目にボードゲームの種類が多い部活ですからね...他にもビデオゲームもありまして」
「あぁぁああ!チェス!チェス!ビデオゲームよりチェスをやりたいなぁ」
何だ..夜崎..さっきからおかしいぞ
いつもよりも違う角度で
違う方向で...おかしい
何かを避けるような言い方
まぁ気にしたら負けか
そう言えば銀行の方から何かのメールを受け取ったな
確認したいがここでは辞めとこう
「あっ...ちょっと私トイレ」
「おっそうか..漏らすなよ」
「大丈夫ですよ..君と違って」
「え..夜崎さん!」
「いっいや違う..違うんだ」
私は部室から出て部室の外でスマホを取り出しメールを確認した
午前4時00分
口座登録名簿 pleyed40@----------(自己規制)
9億ポイントの振り込みが確認されました
口座合計金額 98ポイント
うげぇ
98ポイントしか入らないのかよ
全部変えられたか
おにぎりすら買えないのかよ
賭けで勝って奢って貰うかぁ
くくく
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