繊細な手術(イカサマ)
第9話 罠
「それでは気を付けて帰るように」
オリエンテーションの初日
初日のオリエンテーションは身体測定などをしただけだ
疲れたっちゃ疲れたな
その後..号令をして生徒の殆どが教室から出た
「菊金先生」
「なっ何かな?綺咲...さん」
「ゲームしませんか?」
「するわけねーだろ!テメェとは!」
「うーんそうですね..昨日..オールマスターを務めていた生徒に向かって言ったあの..何でしたっけ」
「...」
「そうですね..録音を撮っていることを忘れてました」
「...っち」
「あー私!今気分がいいからゲームに乗ってくれたらレコーダーをその場で渡そうと思っているんですよ」
「悪魔が..中2の皮を被った悪魔が」
「国の教育賭博委員会に行ったら一体どうなるのやら」
「...クソが」
そう言って先生は椅子を勢いよく引き座った
気が強いな
「夜崎..!」
「どうも今回オールマスターを務める夜崎です」
「昨日のガキか」
「ではこのゲーム申告結果書にサインと指紋を付けてください」
「ほいよ」
「.....責任は負わねーってか..都合位のいい紙だな」
「ピィー...っちクズがカスが逃げたなテメェの代わりなんていくらでも居るんだぞっ!」
「なっ...」
無言でボイスレコーダーを再生した
「3秒だ..早くしろ」
「っち..いいだろう」
「それではハウスルールの説明をします」
「...」
「カードを2枚引き一枚を相手に見せるダブルダウン(2枚引き)トリプルダウン(3枚引き)は許可!Aは11か1..Jは11か10..Qは12か10..Kは13か10として選べる!より21に近い者の勝ち!ブラックジャクは2.5倍漬け!親と子と言ったルールは無しだ」
くくく...
最初の賭け金は
「それでは掛け金を口にあげて下さい!」
「50万」
「...50万って...」
「この金額以外は認めないわよ」
そう言って私はレコーダーを再び手に持った
「...50万だ」
「それではどうぞ」
そう言ってトランプカードを自分と先生に2枚配った
先生のカードのうち一枚は7
表情を見る限り余裕はなさそうだな
15らへんと見た
自分のは
6と4
合計で10か
自分は4を先生に見せた
「トリプルダウン..!」
「そうか..4でトリプルダウンか!」
ここで低い数と見せかける
引いたトランプを先生に見せた
5と2
7か
合計17...
賭け金は150万
「俺はもういいぞ」
「..決まりました」
そう言ってお互いにトランプカードを見せ合った
17と17...同点
draw試合
「引き分け...」
「賭け金が増えただけ...か」
「...」
「俺はこんな所で命は落としたくない...賭けには乗ったんだ!ここで帰らせてもらうぞ!」
「逃げられませんよ」
「はぁ?」
「紙にもそう書いてあるんだから..」
「....何処に書いてあるんだよ!」
「右上に書いてあるさ」
「なっ..こんな小さな文字で..ふざけるな!」
「勝つまでだ...勝つまで逃げられないぞ」
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