第2話過去の記憶➁
陸視点
僕の周りには姉の圓城寺優花と妹の圓城寺凛香さらに幼馴染の森本穂香という三人の美少女がいつもいる。
三人とも少し変わってるところもあるけど、僕はみんな大好きだ。
三人以外の女の子や女性は僕が話しかけただけで顔を赤らめて目をそらすんだ!
自分に何か悪いところがあると思い考えて見たがわからなかった。
そのため三人は僕がまともに話せる数少ない女の子だ。
公園から出たものの、このまま家に帰る気分ではなかったため、少し街を散策することにした。
パパとママは外は危険がいっぱいあるから一人で出歩いてはだめって言ってたけど少しくらいならいいよね
しかし、僕はすぐに迷ってしまい途方にくれていた。
そんな時、前の方に身長の高いお姉さんが歩いていたので、道を聞いてみることにした。
「あの、すみま」
声をかけようとした時お姉さんはすでに僕の方を向いて目を大きく開いていた。
見た目がとてもカッコイイお姉さんだった。
そして、お姉さんは僕に近づいて来て呟いた
「見つけた」
その瞬間僕の意識は闇に落ちた。
お姉さん?視点
私は十歳の頃に能力が発現した。
かなり強力のものだったのですぐに国の人達が家に来た。
私の両親は黒服の男の人達を追い返そうとしていた。
しかし、次の瞬間私の両親は撃たれた。
今まで一緒にいた家族が目の前で殺された。
私は怖くなってすぐに逃げ出した。
私の固有能力は空気を操るものだったので、男の人達を吹き飛ばして逃げた。
そして、気付いた時にはイリーガルハンターと呼ばれる人たちに保護されていた。
それから私は自分の固有能力と一般能力を磨き上げて幹部にまで成り上がった。
しかし、私には悩みがあった。
それは弟子と彼氏がいないのだ。
イリーガルハンター協会の幹部は弟子を育てなくてはならない。
しかし、私のところに来る奴らは大体が体や容姿に惹かれた者や生意気な者であり、そいつ等を育てる気が起きなかったのだ。
さらに、私は十歳まで普通の女の子として暮らしていたため、十五歳となった今でも色恋に興味があるのだ。
そのため、私は強力な能力を持ちなおかつイケメンな年下男子を弟子兼恋人としてほしかったのだが、そんな者は組織内にいなかったため、自力で見つけ出すことにした。
なかなか適した人物が見当たらず途方にくれていた時、声を後ろからかけられた。
後ろには私と同様に途方にくれた美少年がいた。
私はその少年を一目見た瞬間彼が将来能力者になることがわかった。
私は空気を操る能力を磨き上げたため、能力者または将来能力が発現する者の周りの空気には、一般人たちとは違う物があることを知っているのだ。
私はこれが天からの送り物であることを直感的に感じ取り、天使の周りの空気を操作して気絶させ持ち帰ることを決定した。
「見つけた」
思わずそんな言葉を言ってしまった。
気絶した天使を抱えて私は呟いた。
「後十年もすれば食べ頃だな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます