飛行少女・ホープ:婚約者を取り戻す為に、五番人気から一番人気になりました
なんこつとりで
プロローグ
西暦2225年
本日の壇之浦レース場は晴天・風力抵抗弱
私は始めから全身全力で飛行していた
【万年5番人気】
それが私、小鳥遊・希望ノゾミに付けられた二つ名である
『さあ勢いよく飛び出した金髪少女ホープ!今回はどこまで抜かれないのか!?』
『前回は少額のレースで2位でしたからね。しかし、今回のレースは大規模なレース。今回はどうなるか不安です』
今回の飛行レースの賞金は1着300万。4着でも30万
今回狙うは4着
そこまで本気で身体を酷使する程ではない
『ホープ相変わらず飛ばしていきます!この湖の一周は短くないぞ!?』
私が使える本日のブースターの回数は、本日のコンディションからして2回
最後の直線で掲示版に入らない時に使うか
『おっとここでイーグレッドが抜いた!もの凄い速さだ!』
逃げを得意とするイーグレッドが旋風を撒き散らしながら私を抜いていき、何十メートルも離される
だがそれでいい
そのまま私の順位を保ったまま飛行
途中、第3コーナーで2人の少女に抜かれる
だが、それも計画通り
「役者は揃ったわね………」
ゴールが近づいている
もう本命は前に出そろった
「ブーストモードオン……」
最後の直線に入った瞬間、私は小さく呟くと私は最初のリミッター解除に入った
軽い目眩を代償に景色が大きく変わる
『おおっとホープが仕掛けた!仕掛けた!仕掛けた!しかし3番手まで追いつけるか!?5番手ブロッサムも必死に追い縋る!追い縋るが間に合わない!ホープ来た!ホープ来た!ホープ来た!3番手まで僅か!僅か!僅か!手を伸ばせば肩を掴める!肩を掴めるか!?掴めるか!?あぁ!しかしそのままゴォォォォル!』
全てうまく言った。今回も計画通りに行った
回復する視界の中に、私は湖に落ちる一人の少女が見えた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます