作品集「溢盃」

上月祈 かみづきいのり

短歌『花見で一杯』 お題:一杯

 我が身とて

 うつりにけりな

 亡き君の

 思いしたたる

 目一杯かな


 ちょっと荒削りかもです

 ──ここから追記──

 解説が抜けておりました。


 私の身だって

 色褪せてしまった

(先に)死んでしまった君への

 思いが目からしたたってしまうほどに

 沢山、あふれてくるんだ


【ものすごい余談】

 〔溢〕、という漢字は手書きだと面倒ですよね(特に役所系の異常に欄の小さい書類とかに書くには)。〔溢󠄀〕という字もあふれるというそうです。今回の作品関連で初めて知りました。こっちの方が書きやすいですね。人名とかは無理ですが……

 余々談ですが〔与〕、という漢字は元々の難しい漢字から一部抜粋したらしく元々の漢字が〔與〕です。真ん中だけとったみたいな。

 昔の人はこれが当たり前だったとはいえ、大変だなぁ……明治以前はこれに加えて変体仮名ですね(自分の家系の改正原戸籍をみたとき、名前が変体仮名二文字とかあって、おぉ! ってなりました)

 はい、余談でした。

──ここまで追記(2024/2/23 20:46)──

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