『アルスラーン戦記』(角川文庫)田中 芳樹【★★】

 <1 王都炎上>

 ちょー王道ファンタジー。

 どこかで聞いたような神話や歴史をもじっていて、知っているぶん焦れる気持ちもあり、わくわく感もありと楽しめました。


<2 王子二人>

 面白かったです。

 語尾の「ござる」は、いまいち馴染めませんが……。

 あと、一つ謎なのが現実世界を模した世界観である筈なのに、唯一「ミスラ」だけが現実世界と同じ名前を持っていること。

 後々、何か意味を持ってくるのか……期待!



 <4 汗血公路>

 FFの絵を描いている方の挿絵だからか、とても雰囲気がFFに似ていて好きです。

 登場人物がたくさん出てきて、物語りの基盤が出来上がるまであと少し、といったとことでしょうか。

 アルスラーンの出生は大変気になるところ。

 人から借りて読んでいますが、新装版買おうかな……



 <6 風塵乱舞>

 んーなんか話の流れがちょっといい加減になりつつあるような気がした。

 あまりにもナルサスが最強すぎて、こいつ一人で世界征服できちゃうんじゃね?とか思った。

 主人公アルスラーンの苦難があまり苦難と感じられないの残念だなぁ。



 <7 王都奪還>

 第一部、完。

 あまりにもトントン拍子に事が上手く運ばれていく感が否めず、物語を味わうというよりも、ただ事象のみに注意をしていれば良いだけの話とも言える。

 つまるところ、登場人物たちとの共感に欠けるのだ。

 好みの問題かもしれないけど。

 もう一度読み直したいとは思えないかなぁ。

 それでも、最後の土壇場での彼はすごかった(笑)

 単に厄介払いされただけかも。。

 王道ファンタジーとしては面白いけど、欲を言えば、出生がアレなだけに、もうちょっと活躍して欲しかったぜアルスラーン★



 <8 仮面兵団>

 イリーナ姫あっけなっ!

 せめて子供くらい生めれば良かったのにねぇ……。

 そして、私は、絶対タハミーネの娘はエステルだと思う。

 これまで人情味を感じられなかったファランギースの身上が明らかになりそうな予感。

 そして、アルスラーン側の人間って長所ばかりで短所が見あたらないなぁと気付いた。

 絵が下手、なんて短所なんていえないっしょー(苦笑)。

 もう少しキャラに人間味が欲しいところ。



 <9・10 旌旗流転・妖雲群行>

 面白かったです。

 徐々に武勇伝らしき小話も増えてきて、これまで脇役でしかなかった登場人物たちにスポットがあたっています。

 ヒルメス王子は一体どうなるんだろうね。



 <11 魔軍襲来>

 3人組、というのがこの作者のセオリーなのかな?

 とうとう出ました。タハミーネの娘ごが。

 フィトナは、クレオパトラをイメージしてそうですね。

 んで、ヒルメスがカエサルってとこか?

 何にせよ3人めは、やっぱエステルだよね!

 そして、早く出ないかな、16人目。

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