『終末のフール』(集英社文庫)伊坂 幸太郎【★★★】

 「明日死ぬとしたら生き方が変わるんですか?」


 「じたばたして、足掻いて、もがいて。生き残るのってそういうのだよ、きっとさ」


 みっともなくて、見るに堪えない必死さ。醜さ。

 きっと生きるってそういうことなのだ。

 それをひどく美しいものだと思う私はおかしいだろうか?

 静かだが力強い、胸にじんとくる作品でした。さすがっ!

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