社会科見学

勝利だギューちゃん

第1話

西暦2××××年。

時代は進み、学校教育もかなりの変化を遂げた。


日本語に乱れが生じ、国語に力を入れている。

数学と理科は、さほど昔と変わらないだろう。

英語のかんしては、英会話教室にまかせることになり、学校では習わない。


というか、自動翻訳機が浸透したために、習う必要は皆無となる。


大変なのは、社会だ。

特に歴史。

時代が進めば進むほど、覚える量は多くなる。

昔の事なんだから、そっとしておけばいいのに、好きな人は好きなのだ。


というわけで、今日はその歴史の授業で校外学習に行く。


「みんな、揃ってるな」

「先生、今日はいつの時代に行くのですか?」

「2024年だな」

「ああ、あの無能」

「こら、そこから先をを言うな」


こうして、バスに乗り込む。

バス。

昔の言葉でいう、UFOだ。

当時の人は、宇宙人とか言っているが、実は過去へいくための乗り物なのだ。


「いいか、あくまでも空からみるだけだぞ」

「はーい」

「万が一見られてしまったら、相手の記憶を消すことを忘れないように」

「はーい」


こうして、2024年に出発した。

助けてやりたいが、歴史を変えてはいけないので、何もできないのがもどかしい。


過去にくるたびに思う。


「この時代の空は、まだ青くてきれいだ」

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社会科見学 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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