2 マイケル・クラーク・ダンカン
映画「グリーンマイル」
心優しい死刑囚コーフィ役が
印象深い
マイケル・クラーク・ダンカン。
彼の訃報に
多くの人が嘆き
悲しみに沈んだ。
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我が家でも
大いに嘆き悲しみ。
追悼の意味を込めて
「グリーンマイル」を鑑賞。
二重の意味で涙した。
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「あり得ない、なんてことはあり得ない」
悲しみが
思い出になった頃だった。
「変な映画があるんだけど
そっちでも確認してくれないか」
表向きは一般修行僧を名乗る
映画好きから
わりと真面目な話が来た。
表向き修行僧に関して
面白い話がたくさんあるが
今回は割愛する。
普段バカな話ばかりの者が
真顔なのは
そういうことなのだろう。
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映画
『ロストサンクチュアリ:A Resurrection』
マイケル・クラーク・ダンカン氏の
遺作となる映画(2013)
同級生に
兄をひき逃げされたが
事故として処理された主人公。
魔女の力で兄を蘇らせ、
悪霊の力を得た兄を使い
同級生に復讐をする。
原題『A Resurrection』は
蘇生、復活といった意味。
日本版タイトルは
深い意味では 合っている。
悪くないのだが、判り難い。
原題のままでも よかったのでは。
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映画自体は
魔術的な内容を求めるなら
ちょっと物足りない。
B級ホラーとしては
そこそこ楽しめる。
悪くない。
うーん、惜しい!
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この映画
問題は 作品そのモノではなく・・・
魔術と悪霊の関係だった。
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自分は 現実に存在しないモノは
思い切り見えない。
ただ日常的に
不思議現象も多いので
この世に
「あり得ない、なんてことは あり得ない」と
思っている。
妄信はしない。
真剣な話は真摯に聞く。
話す本人にとって「真実」の話ならば
その人の話、として信じて聞くだけだ。
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視える・判る人によると・・・だ。
この映画は
「いっぱい入ってる」
のだそうな。
魔法陣と魔術的な部分、
魔法書が本物かは判らない。
条件が整ったのかも判らない。
本当に召喚?
できるものになってしまった
リアリティを出すために
記録にある実物でも使ったのだろうか。
とにかく なにか呼べてしまった。
スタッフは
たぶん
本当に呼べてしまった事を
知らないか、
全く気付いていない。
もしくは
本気で信じていなかった。
召喚の為の魔法陣は
放置されたままになっていた。
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作中
あちこちに映り込んでいた
「呼べてしまったソレ」たち。
ある時から消えている。
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表向き一般修行僧な彼は
グリーンマイルのコーフィーの
遺作なので見届けようと思った。
とんでもない映像だった。
あまりに怖くなって
数人に
確認を頼んだのだそう。
頼まれた数人は
皆、ほぼ同意見だった。
「マイケル・クラーク・ダンカンが
持ってかれた」
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マイケル・クラーク・ダンカンは
『映画のコーフィーの能力がない』
コーフィなのだ。
スピリチュアルめいた表現だが
純化された
美しい魂の持ち主だったようだ。
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実際、
彼を知る人は
みんな彼のことが大好きだった。
いつも笑顔で
どんな些細な出来事ですら
「なんて俺は幸運なんだ」と
喜んでくれる彼。
スピリチュアル系に興味がなくても
あの笑顔を見れば
信じるに足るだろうに。
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彼が亡くなった時の様子を
一緒に暮らしていた恋人が
詳しく語る記事を
読んだ覚えがある。
早々に記事が消されていたので
確認は出来ない。
証言というより
冷静な語り口調に反して
取り乱した、
妄言かと思われる内容に
彼と彼女の為に
なかったことにしたのだろう。
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「あらぬモノが連れてった」
ホラー映画の原作にもなりうる内容に
読みながら
どうしていいのか
判らなくなった。
今回の件と
あまりに符号する点も多く
怖くなる。
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初出:
映画に関連した
不思議で怖い話の特集から改稿
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