友人のはなし
@springriver
第1話 プロローグ
詳細を覚えているうちに、一度全てを、誰かに話してみたいと、ずっと思っていました。
きっとこれから、忘れていくので。
友人が全てを告白してきた、夏の暑い夜のこと。
白い薄手のシャツを着た、友人の姿。白い横顔。
友人の伏せた泣き顔。一番の笑顔。
痛々しい腕。繋いだ手の形。
10年間消息不明だった友人から、連絡が来た日のこと。
突然の電話。温かな、懐かしい声。
長い通話を切った後、しばらく携帯電話をぼんやり見ていたときの景色。
思い出が溢れて、珍しく涙を流したこと。
色々なことを、いまだにとても鮮明に覚えている。
これまで誰にも言えなかったことを、全部吐き出させて欲しいと思って、ここに来ました。
暇潰し程度に、気楽に、私の友人のはなしを読んでください。
恋愛に生きた、私の友達のはなし。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます