桜木の統率者記録
桜木 彩
第0話:MTGに出会う前の私
記憶が確かなら、人生で初めて遊んだカードゲームは『金色のガッシュベル』かと思う。
親の教育方針の影響で、アニメは見ていないし漫画も読んでいなかった。
けれど、このカードゲームはとてもワクワクしたし、魅力的だった。
カラフルな魔本にカードを収納し、自分オリジナルの本が完成した時はとても楽しかった。
その後、『うえきの法則』も遊んだ記憶がある。
真っ白なダイスにシールを貼ったのもいい思い出。
それが小学生の記憶なのだけれど、ちゃんと遊んだのはなんだかんだで遊戯王から。
年齢は……高校卒業して働き始めてからだったかな?
お察しいただけたかと思うんですけど、遊戯王のアニメは未視聴。
じゃあ、なんで始めたかっていうと、弟が近所のカードショップで遊んでいたから。
組みたかったデッキは『霊使い全員使ったデッキ』たった。
でも、当日スーパーのレジ横にあったパックを内容も知らないで買った。
もちろん、霊使いのカードが入ってるとは思ってなかったけど、俗に言う『シングルカード』という概念を知らなかったから、「遊びたいんならパックを買わないと」ダメなんだと思ってたわけです。
今でも覚えてますよ……。
当時、5D'sのパックが販売されてたんですが、パックの表紙がドラゴンばっかりだったわけです。
アニメ観てる方々からしたら当たり前なんですけど、観てない私からすると『ドラゴン以外がいいなぁ…人間のキャラクターでデッキ組みたい』とか思ってたわけです。
陳列されてた中にあったんですよね…人型のパッケージが。
極星王オーディンが表紙になってるパックだったんですが、まさかあんな大きい神様だとは思いませんでした(笑)
パックを買って帰り家で開封してると、弟に『そのパックから出たカードじゃデッキ組めないよ』という衝撃の事実を教えられました。
あ、この『組めないよ』ってのは枚数じゃなくて種類的な意味でです。
複数の商品に同一テーマカードか分散されているとは思ってもいませんでした。
結局、パワー・ツール・ドラゴンのパックも数パック買ってなんとか極星デッキを組みました。
地元のカードショップは、もう閉店してしまいましたが、とても狭い…マンションの一室みたいな感じでした。
当時、死者蘇生やブラックホールなんかはノーマルでも500円以上してた気がします。
今では考えられないけど、ものすごく高く感じました。
『なんで紙1枚にそんなお金出さないといけないんだろう…』みたいなね(笑)
この時から、私は俗に言う『純テーマデッキ』で遊びたい派でした。
遊戯王を遊んだことがない方もいらっしゃるかもしれないですが、この『極星』というテーマはカード種類が他アニメテーマに比べて充実していました。
『増援』や『壺』のような汎用カードを使わなくてもデッキが組めるぐらいの種類があったんです。
ある日、某動画サイトで『極星デッキ』で対戦する動画を見つけました。
私は純粋に嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
だって、通ってるお店では私しか組んでいなかったテーマだったから。
『他の人はどんな構築で組んでるんだろう』ってワクワクしました。
けどね……ここで現実を知るんですよね……。
テーマカードが仮に10/40という採用率でも『極星デッキ』と名乗れる事を。
構築に文句は無いし、きっと純構築するよりも速くて強いんでしょう。
でも見ていてワクワク感は無くなりました。
この経験以降、デッキレシピを参考にデッキを組む事はしなくなりましたね…。
だって、『やりたい事』が違うから。
思い返しても、良い経験だったなと思います。
割り切ってデッキを自分で組めるし、誰かに構築について言われても無視する事が出来るから。
そう。
遊戯王って、難しいルールとかコ○マイ語とか色々あるけど、なんだかんだで楽しいんですよ。
ただ……ね。
納得がいく『純テーマ』のデッキを組むのってものすごく大変なんですよ。
遊戯王のカードプール(種類)って、潤沢にあるように見えて意外と無いんです。
少し遅れて始めたのがヴァンガード。
世代的には無印の頃かな?
当時はコキュートスを愛用してましたね。
このカードゲーム、テーマ内カードでデッキを組むシステムなので、必然的に純テーマで組めるんですが、その代わりパックから出るカードの大半はデッキに使えないテーマのカード訳で…。
そこから数年間は遊戯王とヴァンガードがメインで遊んでましたね。
カードショップに行くと見かけるMTGは、気になってはいたけど英語のカードもあるし値段高いって印象が強かった記憶があります。
1枚500円のカードを高価に感じてる価値観でしたから、4桁レベルの価格帯がショーケースに並んでるMTGはそりゃあ……ねぇ。
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